コーチング/人材育成・組織作り

部下の叱り方で格を上げよう!(前編)(2ページ目)

「部下を叱れません」。こんな上司がどんどん増えています。部下に心地のよいことだけを言うことが上司の仕事ではありません。どうすれば叱れるのか? 自然と部下を上手に叱るための観察ポイントをお伝えします。

宇都出 雅巳

執筆者:宇都出 雅巳

コーチング・マネジメントガイド


環境・結果、行動、能力、信念・価値観

あなたも自然に叱れるようになる


あなたの叱るレベルが明確になれば、次にこう問いかけてください?

「その部下のどんな○○を叱るのか?」

「○○」には、環境・結果、行動、能力、信念・価値観のどれかが入ります。
例えば、部下の行動が気になり、それを叱るのであれば、「その部下のどんな行動を叱るのか?」と自ら問いかけてみるのです。

部下を叱るときには、できるだけ具体的に話すことが、相手に伝わるポイントです。

1:「お前の行動が問題なんだ」
2:「お前の新規開拓に向けた行動の少なさが問題なんだ」

上の2つのどちらが部下に伝わるでしょう? 言うまでもなく、2ですよね。できるだけ叱るポイントは具体的に指摘しましょう。

まずは部下をしっかり観察すること


今回は叱るうえでの前提となるポイントをお伝えしました。いかがだったでしょう?

● 部下のどのレベルのことを叱るかを明確にする
   (環境・結果、行動、能力、信念・価値観)
● 具体的に何について叱るかを明確にする


こう言われても、なかなか明確に理解できなかった/どの点を指摘すればよいのか分からない上司もいるでしょう。
実は多くの上司が、部下のことをしっかりと観察していません。まずはしっかりと部下を観察することが叱るための第一歩です。改めて、あなたの部下について引っかかるところを観察してみましょう。

部下のどのレベルの何について、自分が引っかかっているのかが明確になれば、あなたは自信を持って部下を叱れるようになります。しかもそれは、部下にとっても受け取りやすい叱られ方になるでしょう。

しっかりと観察し、叱ることで、上司としてのあなたの格も上がってきます。
まずは、部下の「環境・結果、行動、能力、信念・価値観」について、よく観察してみましょう。

次回はさらにあなたの格を上げる叱り方のポイントをご紹介します。
お楽しみに!

【参考書籍】
『NLPのすすめ―優れた生き方へ道を開く新しい心理学』(ジョセフ・オコナー/ジョン・セイモア著 橋本敦生訳 チーム医療)

【関連サイト】
■「あなたの怒りが涙に変わる時、部下が変わる」
■「部下との“馴れ合い関係”から抜け出そう!」
■「感情を抑えるだけでなく、積極的に活用しよう! 怒りを使いこなす自分になる」
【編集部おすすめの購入サイト】
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