家をうまく売る秘訣は・・・
本当に、家を売ることは大変です。しかし、ここから私たちが学ぶ「じょうずに売るための気持ちの持ち方」は・・・
○欲を捨て、良い人に買ってもらいたいと思うこと(ご縁が大事!値段は二の次)
○早く売ることが、高く売ることに等しい(長引いても良いことは起こらない)
○買った値段を忘れること(過去の数字は判断を誤らせる)
○売買は勢いで決まる(タイミングをのがすと苦労する)
事実、首尾よく取り引きを終えた人には、上記のような考え方をする人が多いです。私は、このことから「気前良く売ろう!」ということを強く胸にきざんでいます。
自分の思い込みは実現しない
目先のかけひきに一喜一憂するよりも、謙虚に売ることが一番の早道!かも |
コインの表と裏を賭けました。3回続けて裏が出ました。3回続けて裏が出たあとに、みなさんならどちらに賭けますか?やっぱり表に賭けますか?さらに裏が出る確率は何パーセントでしょう?
私たち人間は弱いもので、常に自分が有能な判断ができると思い込みます。この場合、すでに3回続けて裏がでたという経験から引き出される自分の読みが、次こそは表が出るだろうという「自分の思い込み」に結びつきます。
しかし、正解はもちろん表が出る確率は50%ですね。1回ごとの出来事の確率は、その前後に起こる経緯や事情には左右されません。これは、私たちが「自分の思い込み」に勝手な正当性を持たせて、判断を誤る典型的な例です。
売ろうとしている家を評価してくれるのは誰なのか?
家を売るときには特に気をつける必要があります。自分の家が人からどう見られているか?あるいは市場の中でどういう位置にいるのか?本当に虚心に現実を知って、対応する必要があります。
中古の売買ということは、新築とは違って、大々的な宣伝はできませんから「買い手」がつけば、その人は「縁のある人である」というように謙虚に考えたほうがよい結果を生むようです。
感情的になって値下げ交渉を渋ったり、根拠のない強気で交渉を拒否したりすれば、その相手はもう買わないし、次にもっと良い条件で買いたい人がでてくるとは限りません。次に来る人は、もっと条件の悪い人かもしれない、ということが少なくとも50%はあるわけです。
それならば、「売れるか売れないか」ということでやきもきするよりは、気前よく売るほうが賢い考えかもしれません。最初に出会った人が、一番良い客だったというのは、どんな商売でも経験することです。
【家の売り方講座 バックナンバー】
Vol.17 建物価値がゼロになるのはいつ?
Vol.16 業者への依頼は専任か?一般か?
Vol.15 家を売る時の不動産業者の選び方
Vol.14 オープンハウスのための心構え
Vol.13 オープンハウスのためのモノ対策
Vol.12 家の売りどきは新築後何年目?
Vol.11 家を売るときにかかる諸費用
Vol.10 人気物件なら一般媒介でOK!
Vol.9 「客います」のチラシって本当?
Vol.8 和室にも立派な商品価値あります
Vol.7 家を売るときに隠し事は禁物!
Vol.6 特定の居住用財産の買い換え特例
Vol.5 家が売れるまでに何ヶ月かかる?
Vol.4 自宅の価値を上げるには・・・
Vol.3 家の譲渡損失を税金で取り戻す
Vol.2 家が売れない訳
Vol.1 家を高く、早く売るために!