その他の空間で気になるところ
その他で気になるところとはトイレの有効幅です。近年のトイレは手洗いコーナーを設けたり、介護のスペースを確保するなど、広くつくられていると思います。
しかし昔ながらの柱芯を91cmにして設計したトイレの場合、壁厚などを引くと有効幅は79cmになります。さらにそこから便器の幅(約40cm)を引くと、残り39cmです。この39cmを便器の両側に振り分けると、片側のスペースは20cm弱になってしまいます。
そこで柱芯を1mにすると両側25cmのスペースになります。たった5cm広くなっただけですが不思議とゆったり感が生まれるのです。
日本人の背が伸びた!?
1935年頃の日本人の平均身長(20歳を基準)は男性が162cm、女性が150cmでした。しかし現在は男性が170cm、女性が158cmです。70年間で約10cm伸びたことになります。この10cmの伸びが、家具などのあらゆる生活サイズを変える要因になっているのです。
住まいの中でも廊下・階段・トイレの幅が昔の90cmから10cm伸びた1mになったということなのでしょうか。
・・・これだけは読んでおきたい家づくり講座・・・
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