住宅工法/耐震住宅・住宅工法

第3回 構造・工法の特徴を知る!

構造、工法にはそれぞれに特徴があります。工法によって、長所や短所、工期やコストにも違いがでてきます。自分たちのライフスタイルに合わせて選択することが大切です!

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド

お助けWebセミナー3
構造工法特徴を知る!
 

「構造とは?」

構造は人間で言えば骨にあたる部分ですので、家を建てる時に一番重要な選択になります。価格の面で木造を選択する人が多いですが、最近は交通の便がよい狭い敷地を購入して鉄骨造の3階建てを建てる人もいるようです。構造の選択は耐用年数やメンテナンスとの関係もあります。建てる時の価格はもちろん、建てた後の維持管理費も含めて検討すると良いでしょう。

一戸建ての構造には、大きく分けて木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造の3つがあります。さらに、構造の中でもそれぞれの工法に分かれます。

●構造の種類と特徴
構造 特徴 工法
木造 ・木材は鉄やコンクリートに比べて軽いため、建物自体の自重が軽く地盤への負担が少ない。
・加工が容易でフレキシブルな間取りに対応できる。(リフォームもしやすい)

・腐りやすいので、防腐・防蟻・防湿処理が必要。
・火に弱いため、防火対策と適切な換気計画が必要。

※メンテナンスフリーでの使用期間…30年
・軸組
(在来)
・2×4
・パネル
鉄骨造 ・建物重量は、木造と鉄筋コンクリート造の中間。(専用住宅には、主に鋼材に軽量形鋼を用いる…軽量鉄骨造)
・鋼材は強度が大きく、工業製品のため品質が安定していて価格も比較的安価。

・火熱に弱いため防火被覆が必要。
・錆に弱いため防錆処理が必要。

※メンテナンスフリーでの使用期間…防錆処理を適切に行えば40~100年
・軸組
・パネル
・ユニット
鉄筋コンクリート造 ・耐震性、耐火性、耐久性に優れている。
・自由度の高い設計に適応。

・建物重量が大きいため大きな耐力の支持地盤が必要。
・コンクリート強度により建物自体の強度が大きく違ってくるため、施工管理が大切。

※メンテンスフリーでの使用期間…コンクリートの中性化を防げば50~200年
・壁式
・ラーメン
・パネル
※フリーメンテナンスの使用期間は、構造だけをみてのあくまでも目安です。木造では30年とありますが、日本古来の木造建築・法隆寺などを見てもわかるように、大事に住まい、定期的に手を入れてあげることで耐久年数はさらに長くなります。

◆次のページでは「工法」の違いに迫ります!→P2
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます