サザエさん(磯野家)の間取りから学ぶ

家を建てる時に一番大事なものは?という質問に一番多い答えが「団欒」です。広いリビング、ダイニングそしてオープンキッチンと団欒の舞台は揃ったのに、肝心な家族はバラバラで団欒がとれないと嘆く人も随分と多いのではないでしょうか。

テレビでおなじみの「サザエさん」(磯野家)の間取りには、かつて日本人が最も大切にした「家族」という明確なメッセージがあります。昭和30年代の高度成長時代から40年を経て今、再び個室重視型のプランから家族の触れ合いを中心とした開放的なプランが求められている傾向にあります。磯野家の間取りから、今に伝えるたくさんのキーワードを拾ってみましょう。

●磯野家DATA
住所:世田谷区桜新町
構造:木造平屋建て
面積:延床約32坪
特徴:2世帯住宅
家族構成:波平(59歳)/舟(54歳)/カツオ(11歳)/ワカメ(9歳)/フグ田マスオ(28歳)/サザエ(24歳)/タラオ(3歳)

▲「磯野家」の間取り。昭和30年前半までによく見られた間取りである。


磯野家は 現代の一般的な家は
「茶の間を中心とした和の住まい」 「ダイニングキッチンを中心としたホテル型の住まい」
空間の柔軟性融通性はあるがプライバシーに欠ける 個々のプライバシーは確保されているが空間の柔軟性は乏しい
廊下が部屋への動線ではない(部屋と廊下がつながっていない) 廊下が部屋への動線になる(廊下から各部屋に入る)
南側の縁側が外との、また家族とのコミュニケーションの場である 南側に廊下縁側をつくることはあまり見られない
外とのコミュニケーションを遮断しがちである
台所茶の間が北側でやや暗くなりがちである ダイニングリビングは採光を重視する
収納スペースが少ない 収納スペースを重視
老夫婦、若夫婦の寝室が日当りのよい位置にある 寝室子ども部屋は2階にするプランがほとんどである
比較的壁量が少ない、なおかつ引戸引違い戸が多い 比較的壁量は多く、開きドアが多い
水まわりのスペースに余裕がある 水まわりのスペースはできる限り経済設計をしている

この比較した表をみると、磯野家は「個」はなく「集」を中心とした考え方の間取りと言えます。現代は「集」より「個」を大切にする家づくりが多く見られます。しかしその結果、現代の家はとてもコミュニケーションの取りづらい家となってしまいました。

そこで、「個」+「集」をつなげる緩衝帯(バッファゾーン)を取り入れ、磯野家の間取りを今風の新しい間取りに変えてみましょう。あなたならどうしますか?

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