人気の「屋外ソファー」、選ぶポイントは?

屋外ソファ

 

庭やバルコニーにもソファがあったらかっこいい。でも屋外ソファだからこそ、雨が降ったときの対処やお手入れ方法などが気になりますよね。

快適な湿度で温暖な気候の長い南欧では、数多くの屋外家具が長い歴史の中でたくさん生まれています。その中でもイタリアを代表する家具ブランドのひとつB&B Italiaを例にとり、屋外ソファの種類とその耐久性やお手入れ方法などを解説したいと思います。

(写真提供 B&B Italia、一部、原田正史撮影)

雨でも大丈夫?生地の種類と撥水・防水の仕組み

屋外環境は雨風のみならず、紫外線やカラス・小さな虫、そして最近では雹や突風も各地に起きていて、だんだんと悪化してきているようにも思います。屋外で利用するソファと言えども、そのようなことに対して100%万能とは言えず、使う側も気をつけてケアしなければ長持ちしなくなります。

しかし屋外ソファというだけあって、フレーム本体・クッション生地は屋外に置いてできるだけメンテンナスのかからないよう考えられていますので、その内容をご紹介いたします。

例えばB&B Italiaでは屋外ソファのクッション本体(化粧生地のかかっていないヌードと呼ばれる状態のクッション)は完全防水になっていて、そのクッションを覆う生地に関して、大きく下記4種類が準備されていて、メンテナンス程度と好みにより選定できるようになっています。

生地の加工タイプ分類と特徴

生地の加工タイプ分類と特徴


まず「加工なし」の生地ですが、屋内ソファと同じ触感で楽しめるよう柔らかい生地で構成されています。そして屋外仕様ということで、万が一雨等で濡れた時でも乾きやすいように、通気性の良い生地が選ばれています。しかし雨が降ってきた時はすぐ屋内に取り込んだ方がいいですね。
屋外家具生地 LESIA

屋外家具生地 LESIA

次に「撥水加工」の生地ですが、ポリエステルまたはアクリル繊維からできていて糸染め段階から撥水加工されているので柔らかい質感と通気性が保たれています。特にアクリル生地は屋内用生地のように柔らかく自然な風合いとなっています。
撥水加工されたアクリル生地のLEILA

撥水加工されたアクリル生地のLEILA

三番目の「耐水加工」の生地は、屋外用の抗菌仕上げを施したポリプロピレン生地でその裏面にポリウレタンフィルムを施し、水が染み込まないように耐水コーティングされている二重構造の生地となっています。つまり雨の日に出しておいても表面が塗れるだけで内側への雨の侵入は防いでくれます。またポリウレタンフィルムは洗濯にも強いので耐久性もあります。

ただ完全防水ではないので、激しい雨の時は防水カバーをしたほうがいいようです。
耐水加工されたポリプロピレンのEVO

耐水加工されたポリプロピレンのEVO

最後に「防水加工」の生地は、高い防水性能があるので客船やクルーザーのデッキでも使用可能で、海水でベタベタしても水で洗い流して乾かせばすぐ使えるという感じですね。触ると防水だなとわかりますが、見た目は通常の細かな目の生地とさほど変わりません。汚れがついた時も湿ったスポンジで拭くだけでメンテナンスできるので楽ですね。
防水加工生地のALCEO

防水加工生地のALCEO


というように生地の撥水・防水・耐水性能に関して4種類準備されていますが、どれも共通することとしては


  • 紫外線・塩水・塩素・酸・日焼け止め・汗・汚れ・摩耗に対する耐食性と耐久性を考慮し屋外使用に適した糸とし、さらに抗菌処理加工している。
  • 縫製
    カバーの縫い目を撥水加工された専用糸で縫製し、縫い糸を伸ばしながら縫うことで針穴からの水の浸透を防いでいる。
  • クッション中材
    成形ポリウレタンフォームのシートにポリエステル繊維パッティングのバックとしている。
  • クッション内部カバー
    防水ポリエステル繊維布で覆われていて、生地から染み込んだ雨でもクッション内部には染み込まないように防御されている。さらに製品によっては縫い目をヒートシールリボンで完全防水もされているものもある。

と言うことですので、内部のことはある程度安心できそうですので、包み込んでいるカバー生地に関して、生活スタイルや環境に合わせて好みの生地を選ばれるといいですね。他のブランドの場合も同様に、素材に注目してみましょう。

お手入れ方法は?

これだけ屋外環境に対処した製品ではありますが、やはり大事に使っていくにはそれなりにお手入れは必要かと思います。

通常はクッション内部のへたり・偏りを無くすために、抱えてポンポンと軽く叩くことで、内部もふんわりとし見た目も良くなります。

そして悪天候や別荘などで長期に使用しない場合は、シートクッションと背もたれクッションは屋内に入れて保管しておきましょう。フレーム本体は台風や突風でもとばされないようにし、専用の防水カバーを掛けておきましょう。蜂の巣や変な虫の卵とかも付きづらいと思います。
専用防水カバー

防水カバー

また突然の雨で濡れた場合はカバーを外して、乾燥機ではなく自然乾燥させましょう。ポリプロピレンは高温に弱いので、高温になるタイプの温風乾燥には向かないからです。念のために品質表示で確認はしておきましょう。

そして万が一、ワインや食べ物などで汚した場合のお洗濯も、品質表示に従い生地に合った洗濯方法で汚れを落とし、風通しの良いところでシワにならないように半脱水で止め、吊り干しで乾燥させましょう。そしてアイロンも基本的には避けた方が無難です。

次のページで屋外ソファの選び方と種類について解説します。