テラス・バルコニー・ベランダ/テラス・ウッドデッキの基礎知識・リフォーム

オーニングの種類と特徴&選び方の注意点

オーニングは、窓に用いられる「日よけ」「雨よけ」「ひさし」のこと。強い日差しや雨を遮り、心地よい空間を生み出すことができるアイテムのひとつです。メーカーからはさまざまな商品が揃い、プランに合わせ、取り入れやすくなってきています。ここでは、選ぶ前に知っておきたい種類や特徴、選ぶ際の注意点をまとめました。

岩間 光佐子

執筆者:岩間 光佐子

住まいの設備ガイド

オーニングとは、「日よけ」「雨よけ」「ひさし」のこと

ウッドデッキがより居心地のよいスペースに。狭いスペースにも取付けやすい住宅用のスタンダートタイプ。 [サンブレロ Type02 防汚テント:303]undefined YKK AP http://www.ykkap.co.jp/

ウッドデッキがより居心地のよいスペースに。狭いスペースにも取付けやすい住宅用のスタンダートタイプ。 [サンブレロ Type02 防汚テント:303]  YKK AP

昔からヨーロッパの国々の窓(開口部)などに用いられていたオーニング(awning)は、「日よけ」「雨よけ」「ひさし」のこと。最近では、日本の住宅にも、設置するケースがみられるようになりました。

メーカーからも、さまざまなサイズやデザインの商品が揃い、プランや好みに合わせて取り入れることが可能。実用面だけでなく、エクステリアや外観デザインのポイントにもなるアイテムでしょう。

オーニングを設置するメリット

通常のオーニングにプラスして、メッシュのスクリーンを前枠に内蔵したタイプ。日よけだけでなく視線よけにも。 [彩風undefinedCR型]undefined LIXIL undefinedhttp://www.lixil.co.jp/

通常のオーニングにプラスして、メッシュのスクリーンを前枠に内蔵したタイプ。日よけだけでなく視線よけにも。 [エクシオール 彩風 CR型]   LIXIL

日差しを遮り、心地よい空間を生み出すオーニングは、オープンカフェのような半戸外の雰囲気を味わうことができるのが大きな魅力。デッキやテラスと組み合わせ、もうひとつのリビングとして活用するケースもみられますし、洗濯物干しとして利用すれば急な雨でも安心。ペットの居場所として適する場合もあるでしょう。

また、直射日光が部屋の中に入らないため、室内の温度上昇を抑え、エアコン効率が高まり、省エネにつながるのもメリット。紫外線から室内や家具を守ってくれるという利点もありますし、周辺環境によってはプライバシーの確保にも役立ちます。

オーニング商品の種類と特徴

軒下やシャッターの上など、取付けスペースが狭い場合にも設置しやすい薄型ボックスの省スペースタイプ。 [彩風undefinedC型]undefined LIXIL undefinedhttp://www.lixil.co.jp/

軒下やシャッターの上など、取付けスペースが狭い場合にも設置しやすい薄型ボックスの省スペースタイプ。 [EXSIOR 彩風 C型]  LIXIL

■水平方向へ張りだすタイプが一般的
オーニングは、巻き取りパイプに布(キャンバス地・テント地)を取り付け、季節や時間ごとの日差しに合わせて出し入れし、直射日光を調整するもの。窓(開口部)上部の壁面に取り付けるのが一般的でしょう。形状としては、アームが伸縮して布を水平方向に張り出すタイプだけでなく、垂直方向に開閉可能なスクリーンを組み合わせることができるタイプなどもみられます。

■小さめの窓に設置できるタイプも
オーニングというと、馴染のあるのは、掃き出し窓に設置するタイプですが、高窓や小窓などにも設置できる小型のタイプの商品も揃っています。2階の腰高窓や細長い窓など、日差しの向きに合わせて取り入れることができるでしょう。
高窓やFIX窓にも取付け可能なコンパクトなスタイル。西日が差し込む窓に適する。[彩風undefinedウインドウタイプ]undefined LIXIL undefinedhttp://www.lixil.co.jp/

高窓やFIX窓 (開閉することができないはめ殺しの窓)にも取付け可能なコンパクトなスタイル。西日が差し込む窓に適する。[EXSIOR 彩風 ウインドウタイプ]    LIXIL

■外壁に設置するタイプと独立型のタイプ
商品としては、外壁に直接取り付けるタイプだけでなく、下地の問題などから壁面に設置できない場合に適する、独立型のタイプなども。アルミなどのフレームを設置しオーニングを組み合わせるものです。また、DIYショップやネットショップなどでも手に入れることができる簡易設置型のタイプもみられます。

■手動タイプと電動タイプ
操作方法では、付属しているハンドルなどを使用し手動で動かすタイプはもちろん、スイッチやリモコンで作動する電動タイプ、手動電動併用タイプなどもあります。また、センサーによって、太陽光に反応して自動的に開閉したり、強風時や振動が強い場合に自動で収納するタイプなどもあるので、設置する場所や使い方などによって取り入れるといいでしょう。
リモコンで操作できるタイプを選べば、使い勝手もアップする。[ サンブレロ Type02 リモコン式 S1]undefined YKK AP http://www.ykkap.co.jp/

リモコンで操作できるタイプを選べば、使い勝手もアップする。[ サンブレロ Type02 リモコン式 S1]
YKK AP

■カラーバリエーションも豊富に
キャンバス地の色柄は、オーソドックスなホワイト、ベージュを中心に、シックなブラウン、モスグリーンなどが揃っており、欧米の住宅にみられるようなストライプ柄、フリルのついたやさしいデザインの商品も。また、耐水性や紫外線をカットする性能を持つタイプ、防炎や防汚、遮熱機能を高めたものなどがあります。

プランニングの際の注意点

■下地補強が必要な場合も
商品によって異なりますが、基本的にはどのような工法の建物でも設置は可能です。建物の状態によっては下地の補強が必要なケースもあるので、事前に確認するようにしましょう。

■マンションでは管理規約を確認して
マンションでは、バルコニーは共用スペースですので、簡易型であっても管理組合などの承認が必要な場合もあります。管理規約などの確認をした上で検討することが大切です。

■電動タイプの場合は電源が必要
電動タイプは、屋外コンセントがあれば設置可能ですが、取り付ける周辺に電源がない場合は、増設が必要ですので、事前に工事担当者に相談するようにしましょう。

暮らしに合わせて設置を。取扱説明書はしっかり確認する

エクステリア建材とコーディネートして、より快適な空間が実現。西日対策や目隠し対策に適したコンパクトタイプ [サンブレロ Type01 防汚テント:308]undefined YKK AP http://www.ykkap.co.jp/

エクステリア建材とコーディネートして、より快適な空間が実現。西日対策や目隠し対策に適したコンパクトタイプ [サンブレロ Type01 防汚テント:308]  YKK AP

オーニングは新築時からプランニングする場合もありますが、「予想以上に日差しが強いから」「デッキスペースをより快適にしたいから」というように、暮らしていく中で設置を検討するケースも多いでしょう。

日よけということであれば、オーニングと同様に生地を使用するなどした、外付のシェード(スクリーン)商品もあります。使い方やデザイン性が異なりますが、いずれも、簾(すだれ)やよしずのような効果を得ることができるものです。また、テラスやベランダの雨よけという点では、テラス屋根などの建材も揃っています。選ぶ際には、窓まわりの条件だけでなく、外観デザインや設置場所の環境、暮らし方などを合わせて検討するようにしましょう。

選ぶ際には、可能であれば、エクステリアのショールームなどで、実際の商品を確認し、操作してみることをおすすめします。取り付け後は取扱説明書を確認して適する点検やメンテナンスを。強風や台風時、降雪時などは、巻き上げておく方がいいでしょう。


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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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