住宅設計・間取り/住宅設計・間取りのテクニック

80m2・100m2・130m2 広さ別、一戸建ての間取りの工夫

平成23年度における新築住宅の延べ床面積の全国平均は131.9m2(約40坪)です。東京は、全国の中で一番狭く、平均65m2、大阪は平均75m2となっています。今回は、80m2、100m2、130m2の3つの広さについて、それぞれ間取りでの工夫の仕方を考えてみましょう。

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド

全国平均は131.9m2、東京は…

平成23年度における新築住宅の延べ床面積の全国平均は131.9m2(約40坪)です。
次の表は、平成17年(2005年)の総務省のデータで、延べ床面積別の住宅数の割合を示したものです。

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                                           2005年総務省のデータより


この表をもとに、広さを80m2、100m2、130m2の3つに区分し、それぞれ間取りの工夫の仕方を考えてみましょう。ちなみに東京は、全国の中で一番狭く平均65m2、大阪は平均75m2となっています。

延べ床面積80m2の工夫

このくらいの広さだと個室は、標準で2室、無理しても3室でしょう。ただ、個室の数を3室にすると、そのしわ寄せがほかのスペースに影響を与えます。したがって、狭さを感じさせない工夫がとても大切になります。その具体的なポイントは次のような工夫です。

・間仕切りやドアのないオープンな間取り
・一部吹き抜けにするなど、天井の高さを演出
・全開放サッシやスペースをとらない引戸を採用
・階段は階段は蹴込み板(踏み板と踏み板をつなぐ縦の板)をなくしてオープンな階段にする
・抜け感をつくる

・階段側面の壁を設けず格子などで開放感を演出

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天井の高さを演出


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蹴込み板のないオープンな階段


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階段側面の壁を設けず格子などで開放感を演出


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