京都グルメ/京都の和食

白子筍 特集(5ページ目)

京の星付き料理店「和ごころ 泉」さんによる、春の食宝とも言うべき「白子筍」を使った特別コースを御紹介いたします。

執筆者:麻生 玲央

・飯物
豆御飯。
豆御飯。
〆の土鍋御飯は春ということで「豆ごはん」が登場です。


内装。
この色艶! しかも茶碗は柿右衛門!
大粒で甘みのある御飯については以前の記事にも書きましたが、今回もまた瑞々しさ溢れる極上物。普段からお店で土鍋御飯が出てきた時は土産用(家用)に多めに残すようにしているのですが、あまりに美味しかったこともあり、今回はほとんど残らず4膳目のおかわり(最後は御茶漬けで)をするほどでした。

また、添えられた吸物には「青海苔(畔蛸産)」が入っており、磯の香りが漂い、塩加減も良い塩梅です。


・水物
水物。
この日の器は「春海バカラ」。
水物は、自家製の「人参のババロア」、「メロン」、「イチゴ」、「ランブータン」と盛り沢山! とりわけ、嬉しかったのは、久しぶりに食べた「ランブータン」と、ふるふる感が堪らない人参のババロア。料理長の作られるデザートは和洋問わずに日本最高クラスのクオリティだと確信していますが、今回の人参ババロアもまた絶好調。星付レストランのデセールや名のあるパティスリーでも、ここまで滑らかで記憶に残るレベルのババロアはそうはないでしょう。お世辞ではなく、これはもう一度に100個は食べたい気持ちにすらなりますね。

しかも、使われているガラスの器は、春海バカラ! 畏れ入りました。


・水菓子
桜餅。
桜葉の魅せ方がいいですね。
そして最後の最後は、料理長お得意の手作り生菓子が登場。大島桜の葉を使った「桜餅」は、端正にビシッと決まった見た目のインパクトにも惹かれますが、中身は一転して、ぽてっとした丸みのある可愛さすら感じるルックスに仕上げられているのです。


桜餅2。
葉をめくると、中には可愛い桜餅。
粒状の道明寺粉も食感が程よく纏まっていて、中の餡子とのバランス感も絶妙。甘さが控えめなオトナ味なのも嬉しいですね。


天・地・人が作り出す「白子筍」の真髄。

器。 抹茶。
これは西岡小十の器。 こちらは清水卯一の器。
以上、白子筍コースでした。白子筍は時期的に4月10日~同月20日までがピークだと思いますので、もう今年中に同コースをいただくのは難しいかもしれませんが、是非とも来年の春には早期予約(一週間以上前を推奨)の上、チャレンジしてみてくださいませ。


☆前回に記事として掲載した夏のコースの記事
/gm/gc/224395/

注) 2016年2月に「和ごころ泉」は移転されました。当記事は移転前の過去記事となります。新しい店データは下記の通りです。

<DATA>
・店名: 和ごころ泉
・所在地:京都市下京区烏丸仏光寺東入ル一筋目南入ル 匂天神町634-3
・アクセス:京都市営地下鉄「四条駅」徒歩約2分
・地図:Yahoo!地図
・TEL:075-351-3917


移転後の紹介ページはこちらで。


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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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