京都グルメ/京都の和食

うお嘉

京都が誇る竹の子料理店「うお嘉」。今回は今が旬の竹の子を様々な料理で堪能できる竹の子尽くしコースを御紹介します。竹の子の名産地「大原野」のテロワールを活かした究極の竹の子料理を御覧あれ。

執筆者:麻生 玲央

竹の子料理「うお嘉」

竹林

竹林

京都の西山の麓、「洛西(らくさい)」と呼ばれるエリアは、その昔から竹林の里。市制が引かれ、京都市西京区、向日市、長岡京市などと呼ばれるようになり、今や京都や大阪のベッドタウンとなっていますが、住宅地といえども竹林を切り開いて造成されたものが多く、家から一歩出るとさやさやと風にそよぐ竹の葉擦れの音が郷愁を誘う地域なのです。

たけのこ

この地域の中でも大枝・大原野は、日本でも最高の質を誇る「たけのこ」の産地。あまり知られていないかもしれませんが、「たけのこ」は魚貝類よりもさらに新鮮さが命の食材で、採れてから調理されるまでの時間が味に決定的な差をもたらします。

本日は、ほんまもんの「たけのこ」を、地元ならではの新鮮さで堪能させてもらえる、知る人ぞ知る明治5年創業の老舗料亭をご紹介しましょう。その店の名は竹の子料理「うお嘉」。

うお嘉

うお嘉

清風そよぐ竹林の中、長岡京市と洛西ニュータウンを結ぶ丹波街道の中ほど、この「うお嘉」のある「宇ノ山」の交差点は2年前まで車がすれ違うのも難しいほどの細い道幅で、まさに竹やぶの中に潜む隠れ里といった風情でした。今では竹林が切り開かれ、道幅もぐっと広がって、以前の姿をお見せできないのが残念ですが、広い駐車場も完備してアクセスは格段によくなっています。

離れの個室からの眺め

離れの個室からの眺め

立派な門構えをくぐり、石畳を辿っていくと、手入れの行き届いた庭の奥に、予約必須の明治時代の離れ「小松楼」があります。襖の上には初代が贈られたという「小松楼」の書が掲げられ、床の間には竹林の絵のお軸。この歴史ある部屋で今回戴いたのは4~5月限定の「たけのこ」づくし会席(竹コース)です。

次ページでは、究極のたけのこコースを御紹介します

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