京都グルメ/京都の和食

京都のうなぎ!おすすめの鰻屋ベスト3

土用の丑ということで、京都にある鰻(うなぎ)の名店を一挙ご紹介します。夏バテ対策にも、鰻(うなぎ)はおすすめです。おいしい鰻(うなぎ)を食べて今年の夏も乗り切りましょう!

執筆者:麻生 玲央

土用の丑の日といえば、鰻(うなぎ)! 京都の名店をチェック

夏と言えば、鰻(うなぎ)でしょう。京都の鰻の名店をご紹介します

夏と言えば、鰻(うなぎ)でしょう。京都の鰻の名店をご紹介します

土用の丑の日が近づいてきましたので、京都でおいしい鰻(うなぎ)屋の情報をお届けします。

土用の丑というと、諸説たくさんありますが、平賀源内が江戸時代に発案して広まった、というのが有名ですね。鰻はビタミン群だけではなく、DHA・EPA・亜鉛・鉄など栄養豊富ですから、昔の人達の「食」に対する知識と知恵ははかり知れません……。しかも、鰻が日本で食べられるようになったのは、かなり古くて、万葉集には既に鰻を食べる習慣が書いてあったとのことですので、これまた驚きです。

少し話がそれましたが、それではさっそく、今回は厳選した店舗を京都の「鰻屋ベスト3」として御紹介してみます。

【京都のうなぎ・INDEX】
廣川
松乃鰻寮
祇をん う桶や う

嵐山にある超名店「廣川」

京都のうなぎの名店「廣川」は、場所は観光地として名高い嵐山にある

場所は観光地として名高い嵐山にある

まずは、京都の鰻屋では外せない名店「廣川」の御紹介。

廣川の鰻の特徴は、その下準備から焼き上げるまでのプロセスに大変拘りがある点です。まず、鰻は嵯峨野の地下水で飼い続けて、鰻特有の泥臭さを抜きます。それにしても嵯峨野の地下水で飼われるなんて鰻も幸せものですね(笑)。それから背開き(ここは関東風)にし、鮮度の高い内に最高級の紀州備長炭にて一度、素焼き。そして江戸焼きの要である「蒸し」の行程をいれて、最後は秘伝のタレ焼き、というわけです。

廣川の鰻重。全てが完璧ですが、特にタレが最高なのです

廣川の鰻重。全てが完璧ですが、特にタレが最高なのです

さて、肝心のお味のほうですが、「廣川」のうな重の味付けは、甘さを抑えたタレに、極上という言葉にふさわしい白御飯がピッタリの相性で絡み合い、その上に「雲」を連想させるような柔らかく、しっとりとした鰻が乗っているという、まさに至高の一品。あまりの美味しさに食べた後は、「ご馳走様」ではなく、「ありがとうございました」と言ってしまうぐらいに、食べることの幸せを実感されてくれる鰻重です。

鰻の滋味を食べ尽くす!「松乃鰻寮(まつのまんりょう)」

表門には風にたなびく大きな暖簾に「鰻」の文字

表門には風にたなびく大きな暖簾に「鰻」の文字

2店目は鰻重ではなく、鰻を使ったスープが定番のお店「松乃鰻寮(まつのまんりょう)」。

元々、この店は祇園・南座近くにある有名鰻屋「松乃」が、従業員寮だった屋敷を鰻会席の店としてリニューアルしたのが始まり。今では雑誌等にも紹介されている通り、「うスープ」が人気の店として観光客にも人気店となっています。

料理に関しては、やはりここに来た以上「うスープ」を頼まずにはいられないでしょう。おすすめは、「うスープ」と「う雑炊」がセットになったコース。

これが「うスープ」!undefined鍋から出る良香も食欲を増進させてくれます

これが「うスープ」! 鍋から出る良香も食欲を増進させてくれます

「うスープ」の味を一言で例えるなら、「滋味」の一言に尽きますね。ネギと葛きり、それに鰻が入っているだけのスープなのですが、とにかく旨いです。何と言うか、鰻ってスープ(出汁)にすると、こんなにコクのある旨い風味を出せるのか、と感激させられるのです。

私も、「うスープ」を食して、鰻の真味というものを知りました。特に夏の疲れ気味の体には「うスープ」の栄養が効きそうですね。

また、この店がある立地も雰囲気抜群! 竹林に囲まれた環境の中、趣のある落ち着いた屋敷で食べる「うスープ」。贅沢な気分を味わえます。

桶で食べる鰻重!「祇をん う桶や う」

名物の「う桶」。写真は三人前ですが、おいしいので2人でも完食できるでしょう

名物の「う桶」。写真は三人前ですが、おいしいので2人でも完食できるでしょう

そして、最後の3店目は「う桶鰻」という桶の中に入った鰻重が名物の鰻屋「祇をん う桶や う」。

まず、店に入ると2Fの座敷に通されるのですが、この部屋がまた雰囲気が良いのです。この鄙びた空気感こそが、町家の魅力でもありますので、町家の雰囲気を味わいたいという人にもおすすめできる一店です。

また、この店は接客も丁寧で、鄙びた雰囲気と合わせて、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような錯覚を覚えてしまいそうになります。そして、この素晴らしい雰囲気の中で、何と「」に入った鰻を食べる、というのが何とも言えない楽しさなのです。

木桶に入った鰻は江戸焼きで柔らかく、タレもアッサリしていて大変美味しい。御飯も粒が立っていて、鰻と一緒にパクパク食べられるのです。

また、「う桶」は二人で仲良く取り分けしながら食べるのも楽しみの一つ。大きいサイズの「う桶」でしたら、仲間内で取り分けしながらワイワイ楽しむのも良いですね。

京都で鰻を食べるなら正統派の「廣川」はもちろんのこと、「うスープ」の「松乃鰻寮」や、「う桶」の「祇をん う桶や う」など、一風変わった食べ方が出来るお店もおすすめですよ。

【店舗データ】
■うなぎ屋 廣川
所在地:京都市右京区嵯峨天龍寺北造路町44-1
TEL:075-871-5226
営業時間:11:30~14:30、17:00~20:00
定休日:月休
アクセス:京福嵐山本線嵐山駅より徒歩3分
地図:Googleマップ情報

■松乃鰻寮
所在地:京都市左京区岩倉木野町189
TEL:075-701-1577
営業時間:12:00~19:30(L.O)
定休日:木曜不定休
アクセス:叡山電鉄鞍馬線木野駅から徒歩5分
地図:Googleマップ情報

■祇をん う桶や う
所在地:京都市東山区祇園西花見小路四条下ル
TEL:075-551-9966
営業時間:12:00~14:00、17:00~(L.O.20:00)
定休日:月曜日
アクセス:京阪電鉄四条駅から徒歩5分
地図:Googleマップ情報

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