京都らしさ溢れるレストラン

注) 2016年現在、レストラン「ナガタケ」は移転されています。当記事は移転前の過去記事となります。

皆さんは大阪や東京でなく、京都でフレンチを食べるとなると、どういうことを期待されるでしょうか。料理そのものや店の内装はもちろんですが、レストランに辿り着くまでのアプローチに何やら京都ならではのサプライズがあれば、わざわざ来た甲斐があろうというものではありませんか?

路地。 ドア。
細長く続く露地 黄色い洋館の入口
開店3年目になるここ「レストラン ナガタケ」は、町家の立ち並ぶ仏光寺通の北側にある幅1m余りの露地奥にあります。この京都ならではの露地を奥へ奥へと進むと、その奥にこだわり抜いた素材で勝負する京都ならではのフレンチ「レストラン ナガタケ」のドアが待っています。

明るい吹き抜けの洋館

内装。
吹き抜けから見下ろせる一階のテーブル席
店内は明るい南フランス風の雰囲気を醸し出しており、肩の力を抜いて気軽に食事ができます。席数は1階にカウンター席が6席と、テーブル席が8席。2階はテーブル席が14席あり、団体客用にも使える広い空間となっていて、貸し切りも可能との事。

内装2。
カウンター席
カウンターは永武シェフ達の仕事振りが眺められます。シェフと会話が楽しみたい方はカウンター席、明るい日差しの中、吹き抜けの下で食事を楽しみたい方は、1階テーブル席、グループでの会食を楽しみたい方は2階席、と使い分けされるのがいいでしょう。

コースで堪能するナガタケワールド

メニュー。
プロヴァンスプリントのテーブル掛けや、メニューリストも明るい黄色で統一されてます。
メニューはお任せコースのみ。これは良い素材を選びぬいて、丁寧に作り込み、それでいてコストパフォーマンス良く提供したいという永竹シェフのこだわりだからでしょう。素材の味を重視した優しく繊細な味わいは、老若男女問わずに愉しめますでしょう。


・前菜
ウサギの形をした玉葱のムース、秋茄子とサーモンのタルタル~キャビア乗せ~
ウサギの形をした玉葱のムース、秋茄子とサーモンのタルタル~キャビア乗せ~
中秋の名月(お月見)をイメージして作られた前菜。ウサギ部分は玉葱のムースで、月は秋茄子とサーモンのタルタル(キャビア添え)で作られています。ウサギが草むらからお月様を眺めている様子になってるのですが、こういった可愛い遊び心がいいですね。

・冷前菜
「秋刀魚のフラン」「キノコのテリーヌ」「秋鯖のスモーク」
「秋刀魚のフラン」「キノコのテリーヌ」「秋鯖のスモーク」
続いては、2皿目の前菜として「秋刀魚のフラン トマトソース」「キノコのテリーヌ グレビッシュソース」「秋鯖のスモーク 小蕪添え」の三種盛りが登場。秋刀魚のフラン(写真上)は、身だけでなく「内蔵」もすり潰して混ぜ込んであり、とっても滋味風味豊かな、実に丁寧かつ手の込んだ料理となっています。これに絡めるトマトソースとの相性も予想以上にピッタリ。また、キノコのテリーヌは秋ならではの豊満な香りが愉しめる一品で、これはグレビッシュソースでいただきます。もう一品の秋鯖のスモークは小蕪と共に口に入れると、たっぷりの芳醇な脂が小蕪で中和され、程良い上品な味わいに。鯖と蕪の取り合わせに、京都らしさを感じた一品でした。

・温前菜
「アオリイカと小松菜のソテー」と「帆立貝のムース」
「アオリイカと小松菜のソテー」と「帆立貝のムース」
三皿目の前菜はアオリイカと小松菜のソテーにイカスミのソースを添えたもの。アオリイカの絶妙な火入れ加減が絶妙な食感もたらし、それにイカスミのソースがコクを与ながら香味と共に味わいを一層盛り上げていきます。

また、添えられている帆立貝のムースは温かいまま供されるのですが、これが一皿目の玉葱ムースもそうですが、シェフの繊細かつ高度な調理技術が、いかんなく発揮された料理でした。

前菜が三皿続くだけでも嬉しいのですが、野菜がたっぷりと使われているところがヘルシーでいいですね。多種多様な料理をちょっとずつ、たくさん食べられるのも女性には喜ばれるポイントでしょう。

・スープ
紅芋と蜂蜜のクリームスープ
紅芋と蜂蜜のクリームスープ
この日のスープは旬の紅芋と蜂蜜を使ったクリームスープ。円形の器に入れたられての登場です。滑らかな舌触りのクリームは、紅芋らしい円やかな甘味と蜂蜜のアカシア香を纏い、甘美で持続的な至福感をもたらしてくれます。舌が喜ぶ大満足の一皿。
次ページでは、素材の味を活かしたメイン料理を御紹介します