・向附 てっさ お造りは「鯛のへぎ造り」と「湯葉」。 お造りは、「鯛のへぎ造り」と、「湯葉」、それに「河豚薄造り」と、盛り沢山な内容となっており、しかも器は加藤清允さんの古染付写し(ネズミ)。脂の乗ったお造りの旨味もさることながら、和食としての魅せ方も卓越した一品でした。 ・煮物 土瓶蒸し そして、この日もっとも心に残った料理が、この「土瓶蒸し」。「松茸(岩手県産)」と「鱧」。それに「鶏肉」「海老」「三つ葉」が織り込まれた構成となっており、具は盛り沢山にもかかわらず、それぞれが違和感なく溶け込み合い、一つの味わいとなっているのが驚きですらありました。 中には具がたっぷり。 香りと出汁に酔いしれる味わい。 出会いモノである「松茸(岩手産)」と「鱧」が土瓶の中で出会いを果たし、「マリアージュ」を超えて、「家族」となっているかのような一体感。出汁と具の旨味による調和の美しさ、上品さは、まさに「和の極致」といえますね。 次のページでは、コース料理の後半を紹介します。前のページへ1…345…7次のページへ