京都グルメ/京都のイタリアン

カノビアーノ京都

今や京野菜イタリアンを代表する一軒となった「カノビアーノ京都」。京都という伝統的な野菜王国だからこそ描き出すことができる郷土料理(=真のイタリアン)を皆さんも是非。

執筆者:麻生 玲央

京阪三条にある京野菜リストランテ

(注)2009年5月現在、カノビアーノ京都は閉店しています。これは閉店以前の記事となります。

京阪三条といえば、江戸時代の頃は東海道の西の起点として盛り上がっていた町でしたが、今では四条と繋がる、京都観光拠点として欠かせないエリア。「おけいはん」で親しまれている京阪電鉄「三条駅」を中核に、京都会館や京都市美術館がある岡崎周辺と、四条~二条の南北を結ぶ川端通り、そして烏丸御池へと伸びる三条通がクロスする、類い希に恵まれた立地条件といえます。

また、三条駅前には「土下座像」と呼ばれる大きな像があり、三条駅のシンボル的存在として親しまれています。地元の京都人同士の場合、待ち合わせの時は「三条の土下座像前で!」と、合い言葉のように定番となるぐらい、この場所は京都人にとって、四条の「阪急百貨店前」と合わせて二大待ち合わせ場所の一角にもなっているのです。

朝採りの地野菜たっぷりイタリアン

カノビアーノ。カノビアーノ京都。
緑に囲まれたKyouenの1Fに店はあります。京都らしい和モダンなZEN庭園。
そして、そんな土下座像の目の前に、緑が眩しいZEN庭園をメインとした商業施設「KYOUEN」がオープンしたのは、2003年7月。今から5年前のこと。当初は「こんな街中に庭園なんて何という贅沢!」と地元民を驚かせた時期もありましたが、今ではすっかり景観に溶け込み、京阪三条の「ほっこりステーション」として、新しいモノにシビアな地元民にも認知されるようになりました。

この「KYOUEN」には幾つかの飲食店や雑貨ショップが入居しており、その中でも、オープン当初から人気を博しているのが、「リストランテ カノビアーノ京都」。

内装2。
モダンで落ち着いたムードの店内。
緑の庭園に面した店は、席に着いた瞬間から、外の喧噪が嘘のように、静かで落ち着ける大人の雰囲気を醸し出しています。

内装。ラウンジ。
2階にはラウンジもあります。バーカウンターも設置。
また、オープン時のシェフであった山口氏は、「リストランテ t.v.b」に移られ、現在は、山口シェフ時代に副料理長だった気鋭の若きシェフ吉岡正和氏が料理長をされており、山口シェフ同様に、毎朝欠かさずに京野菜農園に足を運び、その日に使う野菜を吟味されているとのこと。

こうしたシェフ自らが畑に通い、野菜を知り、収穫されるというプロセスこそ、「カノビアーノ京都」がトップクラスの京野菜イタリアンであり続ける魅力の一つなのです。しかも、朝採れの京野菜は有名な樋口さんの野菜達ですし、野菜の質・鮮度の高さは言うまでもなく抜群。

シェフ。
現カノビアーノ京都の料理長を務める吉岡正和シェフ
世界最高クラスの野菜と、その野菜達を熟知している吉岡シェフの二大要素が織り成す料理世界は、まさに京都が誇る郷土料理(=真のイタリアン)といえるでしょう。
次ページでは、地野菜たっぷりの郷土料理を御紹介します
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