シングルモルトのシェーク

テイスティンググラス/ロック
ストレートをテイスティンググラスで飲まなきゃいけないルールはない。ロックグラスでストレートを味わうのも粋だ。
世の中には、バーで「シングルモルトのシェーク」をオーダーする人もいる。わたしは試したことがないが、ウイスキーのコツンとしたカドが取れて口当たりがいいのかもしれない。先日、山崎12年のシェークが好きという人がいる、とあるバーテンダーから聞いた。
ぼやけた香味にならないのだろうか、シェークしてしまうのならシングルモルトでなくてもブレンデッドでいいじゃないか、と人ごとながら気になる。でも人それぞれだからね。自分のスタイルで愉しめばいい。
スペインなんかじゃシングルモルトにコーラやジンジャーエールなんかをガバガバ入れて飲んでいるのを見かけるが、これなんかウイスキーの香味がどうのこうの以前に、スタイルがどうあれシングルモルトを飲んでいるということですでに満足なのである。

この冬、わたしが試そうと思っているホットウイスキーがある。ブレンデッドの響17年のお湯割りに、1ティースプーンのハチミツを入れるというものだ。そこに柚子やレモンのピール(皮の小片)を浮かべてもいいらしい。
ホットウイスキーは時として無性に飲みたくなる。トデーという飲み方で、丁字(クローブ)や角砂糖を入れて愉しむ。だがホット響にハチミツは話に聞いたことはあっても飲んだことがない。これは自宅でも試せるので、正月あたり飲んでみようと思う。

ストレートに小さな氷ひとつ

わたしだってウイスキーはいろいろ飲んではいるが、飲み方というとそんなに冒険はしていない。そして強いこだわりもない。でもバーで自分なりの飲み方でウイスキーをオーダーする人を見ると、あっ素敵だなと思う。
ストレート。わたしはバーではテイスティンググラスを断る。仕事でしょっちゅう出くわしているので、プライベートではいろんなグラスに出会いたい。ストレートはいつもショットグラスか小ぶりのロックグラスで愉しむ。
小ぶりのロックグラスでストレートを愉しむ人の中には、途中で親指大の小さな氷を入れてもらう方もいらっしゃる。これは厳密にいえばロックだし、氷が溶けちゃえば水割りだ。でもストレートに数滴加水するのと同じ感覚だし、小さな氷が溶けて、わずかにウイスキーが冷やされ飲みやすくなる。
こんな自分なりの飲み方を見つけられたら、ウイスキーを味わう世界はまた大きく広がる。次頁でもひと工夫した飲み方を紹介する。
(次頁へつづく)