新しいウイスキーファンよ自由にやれ

キーンと冷えた爽快感がいい、ハイボール
キーンと冷えた爽快感がいい、ハイボール
何年か前まで、ウイスキーの飲み方についてよく質問を受けた。しばらく鎮静化していたので、皆さんそれぞれに自分の飲み方を見つけて愉しんでいらっしゃるのだろうと思っていたのだが、ここへきてまた同じ質問をされるようになった。
これは新しいウイスキーファンがまた増えてきているんじゃないかと、わたしは前向きに捉えている。もともとのウイスキー愛飲家の方々にはつまんない記事だと思うが、再確認のために飲み方についてあらためて語る。

さていつもいっているが、飲み過ぎに気をつければルールなんてない。大きくはストレート、オン・ザ・ロック、水割り、ソーダ割といった飲み方があるが、気分で飲み分ければいい。
シングルモルトウイスキーをソーダで割るなんて、という人もいる。そんなのは気にすることはない。わたしはラフロイグをストレートで飲むこともあれば、ソーダで割ることもある。
サントリーのチーフブレンダー輿水精一氏もラフロイグやボウモアのソーダ割が好きだとおっしゃって、意気投合したことがある。輿水氏はソーダで割ったときのスモーキーさの立ち方がいいとの意見、わたしはストレートとはひと味違う甘味が表出するのがいい。

主役は飲み手である自分自身

初めて飲むウイスキーは、テイスティンググラスで
初めて飲むウイスキーは、テイスティンググラスで(撮影/川田雅宏)
もちろん18年ものや20年以上の長期熟成ウイスキーは、深い奥行きをストレートでじっくり味わったほうがいいだろう。
ジャパニーズシングルモルトの代表格、山崎12年をわたしはいつもストレートで飲む。だが深夜、眠りにむかうために読書しながら飲む時は、山崎12年を1対2の氷なしの水割りにして飲む。ゆるやかに酔う。いいウイスキーってのは水で少々延ばしても香味が変に崩れることがない。

飲み方にルールがないのと同様、グラスだって頑なになる必要はない。テイスティンググラスでストレートの図式があまりにも定着しすぎて、面白味がないとわたしは思っている。いつものウイスキーをしたり顔でテイスティンググラスで飲むなんてわたしは嫌だ。バーではできるだけ洒落たグラスにウイスキーを注いでもらうようにしている。
ときにはロックグラスの中でも小ぶりなものに、ストレートのダブルをそそいでもらうこともある。
どうか皆さん、頑なにならないで。自分の好みのスタイルで愉しんでほしい。酒は主役ではない。主役は酒を飲むあなたなんだから。

INDEX『飲み方を見つける』も是非ご覧いただきたい。
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