カウンターにバッグのフック
料理がなかなかに旨い。ウイスキーがグイグイッとすすむいい店を発見した。とはいっても「立呑みで、馬刺しや牛のタタキが旨くって、ハイボールを飲みながら食べると最高」という友人に連れられていったのだが、確かに喜ばしい店であった。場所は西新橋三丁目。日比谷通りの横筋の道をわずか1~2軒ほど入ったところにある。軒先に提灯がいっぱいぶら下がっているし、店名も大真面目に『よっ にくいねぇ』であるからして、すぐに見つかる。まだ新しくて、この9月にオープンしたばかりだ。
フックにバッグを掛ける、気配りサービス。 |
おや、おりょりょ。なかなか気が利いている。これって凄い発見だと思うのは私だけか。最近はフックを付けるのは当たり前のサービスなのか。世情に疎い私は、これだけでいい店だと感心してしまうのだ。
でもさ、こんなにガツンとバッグが身近にあるのに、忘れる酔人がいたらかなり豪者だね。逆に尊敬しちゃうよ。
余談が過ぎた。では何が旨いか。ここからが本題。
チップインバーディーの爽快感
上/オールドのハイボールが旨い。下/かなり上質の特選牛タタキ。 |
オールドファンの友人は、オールドのハイボール(450円)とここの料理がよく合うんだと断言した。ならばとここの店では高額となる特選牛タタキ(650円)をいただく。
ウッヒョウ。うんめぇー。柔らかくてジュワっとまるく甘いおいしさ。たまらん。そこへオールドのハイボールを流し込む。プッハァー。またまたうんめぇー。下品で申し訳ない。わかりやすく表現すると、ゴルフでチップインバーディーを決めたような満足感、爽快感を得る。
(次頁へつづく)