初体験のカレーとウイスキー

チーム・キャッツアイがまた愉しいウイスキー・タイムをもたらしてくれた。今回はなんとシングルモルトに英国風カレーである。連れて行かれたのはJR代々木駅から徒歩2~3分ほどのところにある山小屋風の店だった。
店名は『Hutte Manx』(ヒュッテ・マンクス)。イギリスは『マン島の山小屋』ということらしい。

店外観とカレー
上/赤い煉瓦の建物が目印。メニューの旨そうな写真につい腹が鳴る。下/おすすめのスモークドポーク・エッグカレー(¥1,600)。ポーク、卵、カレーのバランスが最高
ウイスキーを飲みながらカレーを食べることなんぞ、私は一度も試したことがない。カレーを食べる時、これまでどんな酒をあててたっけ、と記憶をたどるが、曖昧で、とくに酒への強い意識を持って食していた訳ではないようだ。
おそらくビールとともに、なんだろうが、ではカレーを食べながらビールを飲んでとても旨いと実感したことがあるか、というとない。まったくない。

『ヒュッテ・マンクス』の店長、松田裕子氏はこう語る。
「私どもの英国風カレーとともにシングルモルトを飲まれるお客様はかなりいらっしゃいます。スタッフ全員がウイスキー好きだということもあるんですが、幅広い愉しみ方、ウイスキーのおいしさをお伝えしたいと考えています」
ならばである。食べて飲んでみなくちゃわからん。

カレーにウイスキーが一番。

おすすめのスモークドポーク・エッグカレー(¥1,600)を試してみる。甘口、普通、中辛、大辛、激辛の5段階あって、とりあえず普通ってのをオーダーした。
シングルモルトは悩んだ末にハイランドモルトのグレンドロナック12年(¥700)にする。スパイシーでドライな味わいで後味がクリーンで華やかなドロナックは、まろやかなコクでこれまたスパイシーな英国風カレーと相性がよさそうな予感がしたからだ。しかし、一杯の値段がなんと安いことか。

さてカレーの登場。スモークドポークとプルルンとした目玉焼きが添えられた一皿は賑やかで、期待感と高揚感を誘う。
まず自家製のスモークドポークを口にする。香りがよくスパイシーで、ドロナックのフレーバーとよく合う。はじめはストレートで飲んでいたのだが、カレーをガッツクならソーダ割りでグイグイやったほうがいいのだろうとドロナックのハイボールにした。

これがいいのだ。大正解。カレーにはウイスキー&ソーダがよく合う。これまでなんで気づかなかったんだろう。さまざまなスパイスを効かせてよく煮込んだカレーと深く樽熟成したウイスキーとの相性は実にいい。熟成感のあるウイスキーをソーダで延ばした一杯があれば、軽やかにステップを踏むようにスプーンが動く。で、カレーが旨いんだ。いろんな味の表現ができるだろうが、私の最高級の賛辞を贈る。“嫌味のない味わい”。これなんだな。

だがこの店、カレーだけではなかった。ピッツァもいいのだ。次頁はウイスキーとピッツァについて書く。(次頁へつづく)