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ウイスキー&バー/この店の、この一杯

第43回 恵比寿『エピローグ』の誘惑。(2ページ目)

恵比寿のバー『エピローグ』はウイスキーが飲みたくなる、正統派のバーだ。店長は齋藤由紀子氏。すがすがしく、少年のような爽やかさを感じさせる女性バーテンダーだ。さて、ここで飲んだウイスキーは何か。

協力:サントリー
達磨 信

執筆者:達磨 信

ウイスキー&バーガイド

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ラフロイグ
左からラフロイグ10年(¥1,200)、ハイランドパーク(¥1,400)
それでは『エピローグ』というか齋藤氏おすすめのウイスキーを紹介しよう。彼女はウイスキーに詳しく、話していると愉しい。

よく出るのはラフロイグ10年(¥1,200)、ハイランドパーク12年(¥1,400)といったところだそうだ。やっぱりね。どちらも旨いもんね。ハイランドパークはラスティネールといったカクテル・ベースにも彼女は使う。

エピローグに、やはり失敗。

ボトル2
左からジョン・マクドゥーガル・セレクションのラフロイグ1990(¥2,200)、
ザ・モダン・マスターズのシリーズ、クライヌリッシュ1974(¥2,500)
だがダイキリの後に私が飲んだのはそのどちらでもない。ボトラーズのカスクだ。

ザ・モダン・マスターズのシリーズ、クライヌリッシュ1974(¥2,500)とジョン・マクドゥーガル・セレクションのラフロイグ1990(¥2,200)の2品。
クライヌリッシュは長熟であり、余韻の伸びを感じる。ブレンデッドのジョニー・ウォーカーでクライヌリッシュは重要な役割を担っているモルトのひとつでもあるが、ここまで長熟だとなかなかに深みに広がりを感じさせる香味だ。

ラフロイグ1990はカスクならではの凝縮味を感じさせる。旨い。確かに旨い。でもクライヌリッシュ1974が55.6度、ラフロイグが59.1度。夜の封切りにいきなりこれらを飲んでしまったものだから、随分と心地よくなってしまった。
エピローグの始末はどう付けるんだ、いったい、と思いながらグラスに残ったわずかの滴までキッチリと口に入れた。ありゃりゃ、である。

齋藤氏とのウイスキー談議で盛り上がってしまったせいもあるが、早い時間に勝手にエピローグなのである。
で、彼女へ発した最後の口上は「いや、おいしかった。帰ります」であった。もっと気の利いたセリフはないのかよ、と我ながら情けなくなったが、バカボンパパが気取っても仕方あんめえ。
どうせ店を出たら、恵比寿の町をタリラリランと歩くのだから。
齋藤さん、次回はエピローグを決めるからね。

バーガイドは左肩の『ガイドおすすめのバー 東京』も参考にしていただきたい。


BAR Epilogue
東京都渋谷区恵比寿1-6-3 
ゼネラルビル恵比寿イーストB1
Tel.03-3441-3588 
19:00~3:00 無休(正月休有り)
チャージ¥1,000、ウイスキー¥1,200~、カクテル¥1,200~




※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。
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