なんとウイスキーは400円から。
ウイスキー400円からあり、グレンフィディックがなんとその値段で飲める。驚きではないか。ダブルで飲んで800円。嬉しいではないか。スタンダードなウイスキーで高いものでも900円ぐらいで飲める店である。
つい渡辺氏に、経営は大丈夫かと聞いてしまう。30代半ば近い彼は、ただワッハッハッと笑い飛ばす。こちらもまあいいか、と笑う。
シングルモルトウイスキーが250本ぐらいか。ブレンデッドはオールドボトルがほとんどで、50本ほど。
昨年末に出かけた時はそのブレンデッドを飲んだ。60年代から70年代にかけてのブラック&ホワイト、そしてホワイトホース・セラーのふたつ。ちなみにブラック&ホワイトは1杯1,500円、ホワイト・ホース・セラーは2,500円だった。時を経て多少はくたびれた味わいだったが、それでもキーモルトの香味を探り出しながら楽しい時間が過ごせた。
実は渡辺氏、「もっとカクテルをつくりたい」と言う。でも店名がクエルクスだけにウイスキーに人気が集まるのは仕方がないところだろう。ウイスキーとカクテルの比率は8対2だそうだ。
そこで彼のために、おすすめのカクテルをひとつ。ジャック・ダニエルをベースにしたミント・ジュレップ。私はよくラフロイグをベースにして飲むことが多いのだが、ジャック・ダニエルもなかなかのものだということを渡辺氏に教えられた。
ミントは渡辺氏が自宅で栽培している新鮮なもの。これからの季節はミント・ジュレップの爽快さがたまらない。
そして最後に、モルトを構えて飲むような店のイメージを抱かれるかもしれないが、それは違う。肩の凝らないバーといえる。
ポートレイト・店内写真/太田隆生
池袋では他に『もるとや』がおすすめ。
Quercus Bar
東京都豊島区東池袋1-32-5 大熊ビルB1
Tel.03-3986-8025 18:00~4:00(祝~2:00)日休
チャージ無し、ウイスキー¥400~、カクテル¥800~、ミント・ジュレップ¥1,000
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。