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ウイスキー&バー/ウイスキー、おススメのこの一瓶

その2 アイルランドを謳うシャムロック(2ページ目)

『シャムロック』はシロツメ草で、アイルランドの国花。聖パトリックが三つ葉の形をしたシャムロックを使いキリスト教の三位一体を説いた。その名を冠したカクテルはウイスキーに3種のハーブが溶け合う。

協力:サントリー
達磨 信

執筆者:達磨 信

ウイスキー&バーガイド

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最初に古いカクテルだと書いたが、いつ頃生まれたものなのかはまだ調べてはいない。最近のカクテル・ブックには載せていないものも多い。古いといえるのは3ダッシュという容量が現代のレシピではなかなかお目にかかれないものだからだ。

『シャムロック』を飲むとウイスキー誕生の地とされるアイルランドへ出かけたくなる。スコットランドはよく行くのに、アイルランドへはなかなかいけない。訪ねたい場所、調べたいことがいっぱいある。
いま最も行きたい国がアイルランドだ。

最後に私の好きな詩を載せる。

『汽車に乗って』
汽車に乗って あいるらんどのやうな田舎へ行かう
ひとびとが祭の日傘をくるくるまはし
日が照りながら雨のふる あいるらんどのやうな田舎へ行かう
窓に映った自分の顔を道づれにして 湖水をわたり隧道をくぐり
珍しい顔の少女や牛の歩いてゐる
あいるらんどのやうな田舎へ行かう

詩人、丸山薫が1927年(昭和2)に発表した作品だ。
当時、丸山はアイルランドへは行ってはいない。詩の根底にある歴史的背景には触れないが、そんなことより、単純に憧れを抱かせるいい作品だ。
バーで、アイリッシュウイスキーやシャムロックを飲んでいると、この詩が描き出している風景が浮かぶ。

私の好きなカクテル『ウイスキー・ソーダとハイボールの違い』『夕暮れのドライマンハッタン』も是非、ご覧いただきたい。
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