PR
ウイスキー&バー/この店の、この一杯

この店の、この一杯 第29回 スペイサイドへ誘うモルト・バー

横浜・JR石川町駅南口にある『ダフタウン』はモルトの品揃えの豊富なバーだが、決してマニアックではなく、肩の凝らない温かいサービスをする。飛塚基氏の温和で気さくな対応が、スコットランドの風土を呼び起こす。

協力:サントリー
達磨 信

執筆者:達磨 信

ウイスキー&バーガイド

PR
スコットランドはスペイサイド。スペイ川に沿って蒸溜所が点在するウイスキー街道の途中に、ひなびた石造りの小さな町、ダフタウンがある。
横浜は石川町にある飛塚基氏のバー『ザ・ダフタウン』はその町の名を冠したものだ。JR石川町駅南口から30秒もかからない。つい勢いで通り越してしまう。
あれっと振り返って見上げると、20メートルほど後にグレンリヴェット8年のラベルを模した看板がぶら下がっている。私は2回つづけて行き過ぎてしまったことがある。


急な階段を2階へ上がると、扉のガラス越しに細長い直線的なパブリック・バーが覗き見える。
中へ入るとカウンターのみで丸椅子が17脚。非常に潔いつくりだ。カツンとキックの効いたウイスキーを嘗めたくなる。バックバーのボトル棚にはウイスキーがずらりと並び、余計にその気にさせる。そして青地に白の斜め十字、セント・アンドリュースの旗が飾ってあり、スコットランドの香りが伝わってくるのだ。


飛塚氏はモルトブームが訪れるずっと前、1993年からモルト中心のバーとしてやりつづけている。
「はじめの2年ぐらいはまるで駄目でしたね。カクテルがほとんどでした。最近のモルトへの高まりは夢のまた夢といった感がありました」
3年目ぐらいから浸透しはじめたと飛塚氏は言う。


ここは30代半ばより下の客が多い。これは嬉しいことだ。モルトはブームとは言え、全体的にはウイスキー離れは進んでいる。若い人たちがウイスキーを飲んでいる姿を見ると、まだまだ未来はあるぞと喜んでしまう。
ウイスキーは大人の香味の、大人の酒。最近、大人になろうとしない若い人たちばかりだと嘆いていたのだが、そうでもないらしい。
  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

All About注目リンク

PR

ウイスキー&バー 人気記事ランキング

2024/11/15 更新
ランキング一覧
  1. 13回 ライムやレモン、どうする?
  2. 2ウイスキー・ソーダとハイボールの違い
  3. 3ジムビームカクテル簡単ジュース割り家飲みレシピ
  4. 4山崎蒸溜所100周年17/次の100年に向けて朗報「山崎12年」ISC2024シュプリーム受賞  
  5. 5サントリーオールド、冬はホットウイスキーのススメ
協力:サントリー

カテゴリー一覧

All Aboutサービス・メディア

All About公式SNS
日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
公式SNS一覧
© All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます