ランニングを止めてしまうきっかけとは?
体重や体脂肪の推移をグラフにすると励みになる。1日のうちでも大きく増減するので、同じ時間条件で計測すること。起床、排尿後がいい |
チキンN氏のような若い人でなくても、初心者は走り始めるとどんどん記録が伸びます。あるいは長く走り続けられるようになります。それは本当に面白いほどです。知らなかった自分の肉体的可能性がどんどん伸びていくという喜びが走るたびに大きくなり、練習の質も量も増やそうとします。しかし、これが落とし穴。2つの問題を起こしやすいのです。
一つめは、次第に走れるようになって、実際の能力の限界を超えて早く長く走り、故障を起こしてしまうこと。早く走り出したいばかりにストレッチングも十分に行わず、ついつい最初から早く走れば膝関節炎を起こしてしまいます。こんなことから折角いい感じになってきたところで、故障をきっかけにランニングを止めてしまうというケースはよくあります。
もう一つは、走りすぎて強い筋肉痛を起こした場合。子どもの頃と違って翌朝には筋肉痛が消えているなんていうことはない、というより翌日、翌々日になって筋肉痛がひどくなります。筋肉痛が残っていると、走っても辛いです。タイムも悪くなります。そんな時にちょっと仕事が忙しかったりすると、言い訳にして練習を休む、その翌日は雨が降って休む、その翌日は宴会があって休む、なんて言う具合に言い訳が優先してついには走らなくなってしまうというケースもよくあります。
ランニングを持続する秘訣
では、持続する秘訣は。・故障しないようにストレッチング、ウォーミングアップを忘れずに
・筋肉痛を起こすほど強度のトレーニングはしない
そして積極的な要素として、ランニングによって自分が(良い方へ)変わるデータを確認すること、それがたいへん強いモチベーションになります。どのようなことが変わるのか。さまざまなものがありますが、誰もがあこがれているようなものがたくさんあります。
・お腹が引っ込みスタイルが良くなる
・姿勢が若々しくなる
・ダイエットして減量できる
・体調がよくなる
・血液検査の諸数値が改善する
・生活習慣病の予防効果がある
・肉体的に若々しくなる
・ストレスの解消に働く
・上記の各作用のために、前向きの意識を持つようになる
さらに、本当かどうか確約できませんが、こんなことも言われています。
・頭の働きがよくなる
・認知症の予防効果がある
小生が思うに、ランニングにのめり込んでくると、(走ったとき苦しいので)タバコは吸わなくなるし、(朝練習に差し支えるので)深酒はしなくなるし、(体重増が気になるし、必要な栄養を摂るために)食事に気を遣うようになる、というように生活習慣が変わってきます。また、自分のパフォーマンスがどんどん上がってくることが面白くなります(前述したように急激に上げると故障の心配がありますが)。生活習慣病の予防、治療に大変適した運動なのです。
用意したい体脂肪計とハートレイトモニター
この中で一番短期間に自分の身体の変化を数値化して確認できるのが、記録と体重、体脂肪率です。また、身体の内部の変化を知ることができるのが血圧や脈拍数です。そこで、チキンN氏には、体脂肪計(N氏は女性でもないのにTANITA「体組成計 インナースキャン」を買ったらしい)を用意することと、できればハートレイトモニター(CASIO「PHYS LAP MEMORY 200」を買ったらしい)も購入するようにアドバイスしました。靴の新調(NIKEの「カタナ」を買ったらしい)と併せてちょっとした出費になりますが、元を取ろうという動機づけにもなるのでいいでしょう。
でも、大丈夫だろうか。本当に1年間続くか……。心配ではありますが、毎月1回チキンN氏の変化を皆さんにお届けすることにしましょう。
第2回目「東京マラソンへの道2 着実なる減量」もどうぞ。
<東京マラソンへの道シリーズ>
東京マラソンへの道1 肥満を解消すべし
東京マラソンへの道2「着実なる減量」
東京マラソンへの道3 無謀なハーフ挑戦
東京マラソンへの道4 ダイエットの成果
東京マラソンへの道5 慢心で落ちない体重
東京マラソンへの道6 通勤ランに四苦八苦
東京マラソンへの道7 走りに慣れ始める体
東京マラソンへの道8 10kmレースで緊張感
東京マラソンへの道9 アミノ酸の力を実感
東京マラソンへの道10 ハーフ、余裕の理由
東京マラソンへの道 終章「遥かゴール」
<関連リンク>
ジョギング・マラソンを始める前に
マラソン初心者 第一次目標は5kmの完走!
元実業団選手から学ぶストレッチ・ウォーク