肌を老化させる5大原因
シミ、シワ、毛穴、たるみなど肌を老化させる5大原因って?
毛穴の開き、シミ、しわ、たるみ、くすみなどのは「肌が老化する」から。では、そもそも肌はどうして老化するのでしょうか? ガイドは肌を老化させる原因を次の5つと考えています。
- 紫外線
- 乾燥
- 血行不良
- ホルモン不足
- 糖化
肌の若さを保つには、この5大原因に負けないような生活習慣やスキンケアを実践することが大切です。
紫外線による肌老化の危険度チェック
紫外線は肌のハリや弾力を保つコラーゲンやエラスチンを壊してしまう
こんな人は紫外線老化に注意しましょう。
□ 一年中、紫外線対策をしていない
□ 若い頃、こんがりと肌を焼いた
□ シミが多く、肌全体がくすんでいる
紫外線は一年中、私たちの肌にダメージを与えます。特に紫外線A波(UVA)は雲やガラス窓も通過するので、曇りの日や室内でも肌にダメージを与えています。さらにUVAは肌の奥の真皮にまで到達し、肌のハリと弾力をキープする「コラーゲン線維」や「エラスチン」を傷つけ、ゆるんだゴムのように変化させて肌の土台を壊してしまうのです。
さらに、真皮層でコラーゲンやエラスチンを生成する「線維芽細胞」にダメージを与え、コラーゲンやエラスチンを生み出す力も衰えさせます。
UVBから肌を守るためにメラニン色素が活発に働いて肌色を黒くさせて紫外線をブロックする
紫外線B波(UVB)は、肌の表面の表皮を黒くしてシミやくすみを作ります。UVBを浴びると、表皮の一番奥にある基底層にあるメラノサイトという細胞が濃い色のメラニン色素を作り出し、それをまわりの細胞に配ります。これがどんどん広がると日焼けになります。
メラノサイトは、UVBのダメージを真皮に伝えないようにするために黒い色のメラニンで紫外線をブロックする、とても大切な役割を担っています。しかし、美容的にみると美白の敵。シミや色黒の肌、くすみを防ぐため、UVBをしっかりカットするように心がけましょう。
紫外線予防と対策
1年中紫外線ケアをするのがエイジングを考えたスキンケアの基本
紫外線による老化を予防する方法は、とにかく紫外線をブロックすること。UVBは晴れた日や季節による照射量の変動があり5月~9月頃に多く、UVAは曇の日や室内、クルマの中でもダメージを受けてしまうので、一年中、日焼け対策を行った方がいいでしょう。
肌の弱い人には、ノンケミカルで低刺激性の日焼け止め化粧品も発売されています。
小さなシミや日焼けをカバーするためには、日差しが強くなければSPF20程度、日差しが強ければSPF30程度、マリンスポーツ、スキーなどの時はSPF50でしっかりブロックしておくことをおすすめします。
赤ちゃんの肌も紫外線ダメージを記憶します。しっかりケアを!
紫外線を避けられないアウトドアスポーツなどの前後は、ビタミンCやLシステインのサプリメントを摂って、肌の抗酸化力をアップしておきましょう。日焼けしたり紫外線を浴びたあとは、美白スキンケアやシミの部分だけに集中的に塗るスキンケアがおすすめです。
乾燥による肌老化
みずみずしいフルーツも乾燥するとシワシワに!
□ 目尻に小じわが増えた
□ 洗顔後、顔全体が突っ張る感じがする
肌の乾燥は、シワやたるみの大きな原因。赤ちゃんのほっぺはハリと弾力がありますね。しかし年齢を重ねていくと、肌の内側から水分が失われ、シワやたるみに。
肌の乾燥には加齢も大きく関係しています。肌の水分量は10代に比べ30代は30%程度減り、さらに40代になると水分量はさらに減少します。30代から小じわ、乾燥、ハリのなさなどの悩みが増えてくるのも、乾燥が影響しているから。
肌が乾燥するのは、肌表面の角質の細胞間を埋めている「細胞間脂質」が減少し、細胞の隙間から肌の水分が蒸発しやすくなってしまうのが一因。
乾燥の予防と対策
セラミドで角質間脂質、アミノ酸で天然保湿因子を補おう
さらに乾燥がひどい場合は、角質の潤いケアを行ったあとに、ホホバオイル、オリーブオイル、ザクロオイル、スクワランなど油分を薄く塗って、水分が蒸発しないように油の膜でコーティングしましょう。
血行不良による肌老化
キレイな血液が流れる肌はキレイな色で輝きます
□ 冷え性で肌がいつも冷たい
□ 肌のくすみが気になる
□ 肌にハリがなく、たるみが気になる
血行が悪いと肌に酸素や栄養を運んでくれる血液の流れが悪くなり、肌が酸素不足・栄養不足に。すると、肌の新陳代謝が遅れて、健康な新しい細胞を作り出す力が落ち、肌の色もくすんでしまいます。
肌にたまった老廃物や汚れを運び出してくれるのも血液とリンパ液の役目。リンパ液は水分の調節と老廃物の運搬という重要な役割を担っています。血液やリンパ液の循環が悪いと、皮膚細胞が栄養不足になり、ターンオーバーが遅れて古い角質が残り、透明感のないくすんだ肌に見せてしまいます。
酸素をたっぷり含んだ血液中のヘモグロビンは鮮やかな赤い色をしており、この色が健康的なピンク色の肌に見せるという意味でも、血流は大切です。
血行不良老化の予防と対策
血行不良を予防するには、肌を冷やさないように心がけることが重要。適度な運動やマッサージ、入浴などで血行を促進しましょう。ストレスや睡眠不足も、交感神経が働いて血管を収縮させ、血行を悪くさせてしまうので、自分なりのリラックス法やストレス解消法を持ちましょう。ガイドのオススメは40℃くらいのぬるめのお風呂に30分程度入って、ストレッチをしたり、全身をマッサージすること。さらに、入浴する前に熱いシャワーを流してバスルーム全体を加湿して温めておくと、こうするとバスタブに浸かっていない顔もポカポカして汗をかきやすくなります。
マッサージは足や手の指先から心臓に向かって軽くさするように刺激します。顔は真ん中から外側に向かって手のひら全体を軽く押し当てながら血流やリンパを首の方に流すようにマッサージします。手の滑りが悪いときは軽くオイルやマッサージクリームを塗りましょう。
糖化による肌老化
甘いものの食べ過ぎも肌を早く老化させる危険性が!
真皮にあるハリと弾力を保つコラーゲンやエラスチンなどのタンパク質に糖が結合して、「AGE」という褐色の老化物質が蓄積。するとコラーゲンはハリや弾力を失い黄ばませてしまうことから、肌のたるみや黄ばみ、くすみなどの肌老化を起こします。それだけでなく、肌の基底層にある新しい細胞を生み出す繊維芽細胞も「AGE」が増えるとダメージを受けて、数が減少してしまうのです。
糖化が進むと肌の弾力が失われ、たるみやシワの原因になる
□ 早食いで太り気味、甘いものをよく食べる
□ 肌のハリがなくたるみが気になる
□ 肌が黄ばんでくすみがち
糖化の原因は糖の過剰摂取とや急激に体内の糖量が増えて処理しきれなくなること、肥満、運動不足、ストレス、過労、睡眠不足などが考えられます。
糖老化の予防と対策
予防するためには、体の中に糖が過剰にならないように甘いものや炭水化物の摂り過ぎに注意しましょう。バランスよくカロリーオーバーにならない食生活を心がけ、食物繊維やビタミン、ミネラルなど体の抗酸化や老廃物の蓄積を防いでくれる食品を積極的に摂りましょう。コラーゲンに糖が絡みついて老化するしくみ
スキンケアでも優れた抗酸化成分のアスタキサンチン、フラバンジェノール、ビタミンE、ビタミンAなどを含むものや、コラーゲンやヒアルロン酸の生成を促進する植物エキスが配合されたもの、皮膚細胞の老化を抑える成分を含むものなどがあります。抗糖化用のケアも忘れないようにしましょう。
ホルモン不足による肌老化
ホルモンも肌の若さをキープする大切な成分
成長ホルモンは肌の新陳代謝を活発にしてくれるだけでなく、血行を促進したり、糖や脂肪の代謝も活発にします。肌に栄養を送り込み、老廃物を取り除き、糖化による「AGE」という老化物質の発生も抑制する可能性があります。
成長ホルモンの分泌は15歳くらいでピークを迎え、20歳を超えると減少し続けて、40歳ぐらいになると10代の頃に比べて、約4分の1程度しか分泌されなくなります。
女性ホルモンは美肌ホルモンと呼ばれるくらい大切な存在
もうひとつの女性ホルモンであるプロゲステロンは女性の体を妊娠状態に保つ作用があるため、水分を溜め込んだりしてむくみやほてりなどを起こしますが、皮脂の分泌を促進して肌や髪の潤いやつやを与える美肌作用もあります。
成長ホルモンも女性ホルモンも脳がその分泌を司っているため、ストレスや疲れ、睡眠不足など、生活習慣が乱れると、分泌量が減ってしまうこともあるので要注意。
ホルモン不足の予防と対策
軽い運動、いい睡眠、いい食事で、ホルモンバランスを崩さない生活を心がけよう
また運動も成長ホルモンの分泌を促進することがわかっています。軽い有酸素運動と一緒ににダンベル体操やスクワットなどの体操を加えて、毎日少しでもいいので運動を行うことが大切です。
食事のバランスも大切です。大豆イソフラボンは女性ホルモンになた働きをすることで、注目を集めています。サプリメントだけでなく、スキンケアでもイソフラボン入りのクリームや化粧水があるので利用してみましょう。