筋肉の種類
複雑な動きも可能にする筋肉は約400種類もある |
筋肉の役割は体を動かすだけでなく、心臓や内臓を動かしたり、血管を収縮させて血行を促進したり、顔の表情を作ったり、基礎代謝をアップしたり、脂肪や糖を燃焼して太りにくくしたり、成長ホルモンなどアンチエイジングに欠かせないホルモンや神経物質を分泌したりなど、実にさまざま。
加齢によって筋肉が減少することで基礎代謝が減り、太りやすくなったり、ホルモン分泌が悪くなることで、さらに老化が悪化する可能性があります。筋肉を細かく分類すると約500種類もありますが、大きく分けて次の3つに分類されます。
■骨格筋
筋肉のほとんどは骨格筋で、骨や関節を動かすのに必要な筋肉です。細長い繊維のような筋細胞が束になって骨格筋を構成し、屈伸や伸縮など骨や関節をスムーズに動かします。見た目から「横紋筋」とも呼ばれ、自分の意志で自由に動かせる「随意筋」です。
骨格筋には、マラソンなど持久力が必要な運動に適した「赤筋・遅筋」と、100m走など瞬発力が必要な運動に適した「白筋・速筋」があります。筋肉の血管の収縮速度が遅くじわじわ力を発揮するため見た目も赤いのが赤筋、収縮速度が速くすばやく力を発揮するため見た目も白い筋肉が白筋。白筋のほうが加齢の影響を受けやすく、年齢とともに減少しやすい筋肉です。
■平滑筋
胃、腸、膀胱、血管など主な内臓壁にある筋肉で、自由に動かすことができない「不随意筋」です。胃や腸の蠕動運動や血行を促進する血管の収縮には欠かせません。高血圧、肥満、加齢によって筋力が低下して、内臓の消化吸収が悪くなったり血行が悪くなるなど、さまざまなトラブルの原因になります。
■心筋
大切な心臓を包み込む頑丈な筋肉で、心臓のポンプ活動を行なっています。自由な意志によって動かすことのできない「不随意筋」です。高血圧や過度のストレス、肥満などで心臓を酷使すると心筋が肥大化して心臓のポンプ機能が低下します。逆に過度の運動不足などで心臓に適度なストレスを与えないと、心筋が萎縮して心臓の機能が低下します。
筋肉の老化予防とアンチエイジング法
ウォーキング、ダンベル、ストレッチの3点セットを30分3日に1回がガイドのオススメの運動法 |
ガイドのオススメはウォーキングやジョギング、エアロバイクなどの有酸素運動を10分程度、ダンベルや腹筋、腕立て伏せなどの筋肉に多少の負荷をかけるレジスタンス運動を10分程度、筋肉を伸ばして萎縮を予防するストレッチを10分程度を3日に1回行なうことです。筋肉を使うとエネルギーを作り出すときに発生する乳酸という物質が筋肉痛などを起こすため、乳酸が消失する48時間程度時間を置いて運動をすることが望ましいでしょう。
また新しい運動神経ニューロンを形成するためにも、土日にまとめて運動するよりも、2、3日に1回軽い運動を行うことがいいといわれています。
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