自分に合った金融機関はどう選べばいいの?
金融機関をよく知り、賢い選択をしよう! |
注意したい点は、住宅ローンの金融機関を選ぶのは、預金を預ける金融機関選びとは違うということ。預金はある意味、あなたのお金を銀行へ「貸す」ことであり、住宅ローンは「借りる」ことなのです。十分理解の上、正しい判断をしましょう。
■ 住宅金融公庫「公庫融資」
廃止はされるものの公庫融資はまだ生きています。「つみたて君」の新規受付は終了しましたが、以下に該当する人は十分に検討の価値があるでしょう。
・新築マンション購入などで、借り入れる時期(引渡時期)まで時間のある人(借り入れる時までの金利上昇リスクはさけたいところです)
・サラリーマンから独立間もない人
■ 財形住宅融資
サラリーマンの味方「財形住宅融資」は以下のような人は検討の価値あり。
・勤め先から住宅手当・利子補給・社内融資などの援助が受けられる人
・新築マンション購入などで、借り入れる時期(引渡時期)まで時間のある人(借り入れる時までの金利上昇リスクはさけたいところです)
■ 民間金融機関
金利キャンペーンや各種保険、メガバンクから地場の信用組合やネット銀行まで千差万別。また物件購入時だけでなく借り換えにも対応できます。
・上場企業にお勤めのサラリーマンの方(有利な金利優遇を得る可能性大)
・物件取得価格100%に近い借入が必要な方(諸費用も対応可能な銀行もあり)
・借り換えでメリットを出したい方
■ ノンバンク
メーカー系ノンバンクや独立系ノンバンクが存在するが、その中では物件や借り入れる方の特別なニーズに対応する商品も提供。借り換えにも対応。
・賃貸併用、投資物件、特定ハウスメーカー専用住宅を購入する方
・素早い手続きが必要な方
・個人事業を営まれている方
・借り換えでメリットを出したい方
■ フラット35取扱金融機関
借入金額が住宅取得価格の80%以内であれば、住宅ローンの商品性としてはほぼ一律の「フラット35」については、ずばり金利と事務手数料のみで選択してよいでしょう。冒頭でも述べたが、聞いたことのない金融機関が「フラット35」を取り扱っていたとしても、証券化という仕組みを使っているために、この長期固定低金利ローンが可能になるわけです。(証券化の仕組み」については別途解説する機会を設けましょう)
もう住宅金融公庫など公的融資だけ知っていればよいと時代は終了したでしょう。2005年の住宅ローンを取り扱う金融機関をよく理解し、損をしない住宅ローン選びをしましょう。
【シリーズ】「これを読めば全てわかる!住宅ローン基礎の基礎」
第1回:住宅ローンとのうまい付き合い方
第2回:賢い住宅ローンの組み方
第3回:自分に合った金融機関を選べ!
第4回:7つの金利タイプあなたはどれを選ぶ?
第5回:2種類の期間が明暗を分ける?
第6回:繰上返済のメリットと落とし穴
第7回:「借換え」はもはや常識中の常識
第8回:「ヤバイ、返せなくなった!」となったら…
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