アメリカのたいていの街で目にするのが、マクドナルドなどの大手ファーストフードチェーン店。ところがアメリカにも、そうした大手チェーン店をほとんど見ない街があります。もちろん「そもそも田舎すぎて店がない」なんてオチではないですよ。大資本によるチェーン店ではなく、地元の店を応援しようという人々の強い意志の表れなのです。そこには単なる郷土愛ではなく、もっと深い理由がありました。

全米一住みやすい街、ポートランド

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カフェ
街中のカフェで寛ぐ地元の人。ポートランドは時間の流れもゆっくり感じられる

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コロンビア渓谷
街から程近いコロンビア渓谷には108もの滝がある
その街はアメリカは北西部に位置するオレゴン州にありました。「バラの都市」の愛称でも親しまれるオレゴン最大の都市、ポートランドです。

“オレゴン最大“といっても、ニューヨークやロサンゼルスのような大都市ではありません。人口はおよそ57万人、面積は約375平方キロメートルで、大阪市より大きく横浜市より小さいくらいの広さ。車で20分も走れば、もう緑あふれる大自然のなかです。それでいて街の中心には必要なものが全部そろっているから、暮らすにはまさに理想的な環境です。

実際、『メンズジャーナル』(2006年)や『マネー』誌(2000年)でも、“全米でもっとも住みやすい街”に選ばれています。長いあいだ海外で暮らしても最終的にはポートランドに戻ってくる人も多く、「やっぱりポートランドが一番だよ」と、みな口をそろえて自信満々に語っていました。

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