着物で痩せる!? 骨盤矯正や脂肪燃焼に効果的なのか
<目次>
着物で痩せる!? 自宅で着物生活、始めました
自宅ではポリエステルなどの洗える着物と簡易な半幅帯で。 |
キッカケは母からたくさん着物を譲り受けたこと。
その中にはオシャレ着として外には着ていけないような柄のものや、シミがあるものもありました。
そんなとき、たまたま手にとった健康雑誌に「着物の健康効果」についての記事があったのです。
それによりますと、着物の下着や襦袢を着るときの「腰紐」には骨盤を正しい位置に矯正する働きがあり、さらに家事をするときの「たすきがけ」には背骨を伸ばす働きがあるとのこと。
骨盤は家にたとえるなら、「土台」のようなもの。
「冷え」や「肩こり」「腰痛」など、病院に行くほどではないカラダの不調、これを「不定愁訴」といいますが、これらは「骨盤のゆがみ」が原因となっていることも多いとか。
ですから、骨盤のゆがみをとる、あるいは「ゆがまない」ような生活をすることがカラダにとって非常に重要、とはよく耳にすることです。
「健康になるためなら死んでもいい!」というほどの「健康オタク」の私。これに飛びつかないわけがありません。
さっそく家でも着物を着る生活を始めました。
すると、これがなかなか調子がいいのです!
では、私が家で着物を着るようになってから起きた変化を以下に報告しましょう。
【体調面】での変化
一、お通じがよくなった!腰紐を結ぶことにより、開いた骨盤を締めるので、骨盤の中にある大腸が押されて刺激されるからでしょうか、それまで便秘がちだったのですが、お通じがよくなりました。
二、冷え症が改善された!
実は私はすごーく寒がりだったのですが、普段着を着物にしたら寒さを感じなくなりました。
おそらくですが、着物を着ると背筋がシャンとし、肩甲骨の間にある褐色脂肪酸が刺激され、脂肪が燃焼するからではないでしょうか。
カラダについた余分な脂肪が燃えているのだとしたら、うれしいことです。
【美容面】での変化
一、アンダーバストが小さく見え、カラダにメリハリがついた!着物用の下着や襦袢を着るときに、ちょうどアンダーバストのあたりで紐を結びます。これが開き気味な肋骨を閉めることになるので、アンダーバストがキュッと引き締まり、バストとのメリハリがついてきました。
二、背筋が伸びるので、スタイルがよく見える
背中が丸まっていると、どんなスタイルがいい人でもかっこ悪く見えるものですが、着物を着ると自然と背筋がシャンと伸びますので、スタイルがよく見える(と自分で思ってます)。
その他期待されること
また、特に自覚はないものの、きっとカラダにいいであろう点を以下に書いておきます。一、脚を組まなくなり、「ゆがみ」の原因を作らない生活に
いつも同じ脚を上にして脚を組むのは骨盤の「ゆがみ」のモト。以前は私もパソコンに向かうときなど、つい脚を組みがちでしたが、着物を着ると脚を組みにくくなるので、自然と「ゆがまない」生活になります。
二、足袋をはくことによる血行促進効果
着物といえば、足元は足袋。足袋をはくことによって、親指がその他4本の指と開きますので、滞りがちな血行もよくなりますし、何より気持ちいい!
と、こんなふうにいいことづくめなんです。
私はすっかり着物生活にハマッてしまいました。
「お出かけ着物」と「自宅で着物」では素材や着付け方が少し違う
私が「自宅で着物を着ている」というと「大変じゃない?」とか「窮屈じゃないの?」と聞かれるのですが、そんなことはありません。お出かけ用の着物と自宅用の着物とでは、素材も着付けのしかたも違うのです。
以下に簡単にポイントを書いてみます。
お出かけ着物との【素材】の違い
一、「自宅着物」では木綿やウール、あるいはポリエステルなどの洗える素材をお出かけ着では「絹」の着物が一般的ですが、自宅で着る場合は洗濯するのにラクな素材がいいでしょう。
二、足袋もニット製のものが便利
左が通常の足袋。コハゼという留め金がカカトについています。が、家庭では洗濯しやすいニット製の足袋が便利。 |
足袋は「コハゼ」という金具がついたものではなく、最近「足袋とソックスの中間」みたいなニットの足袋が廉価で売られていますので、それを履いています。
お出かけ着物との【着付け】の違い
一、お出かけ着のときよりも紐やベルトは1~2本省略で襟元をキレイに見せるために固定する「コーリンベルト」や、帯をシワなく見せる帯板などは私は省略しています。
二、開いた骨盤と肋骨を閉じる意識で紐を結ぶ
自宅では「健康」を目的に着るので、私は息をフーーッと吐きながら、開いた骨盤を寄せるイメージで下着の腰紐を結んでいます。これまた開きぎみの肋骨も閉めるイメージでバストの下あたりで下着や襦袢の紐を結びます。
三、帯はゆるめに
着物って「帯が苦しい」というイメージがありますが、自宅では着崩れても問題ありませんから、ゆるめに結びます。自宅でふさわしい帯結びについてもおいおい紹介していこうと思います。
着物ビギナーでも大丈夫! 自宅だからこそ自由に楽しんで
ここまで読まれて、「でも、着物の着付けなんてできないもん!」と思われる方もいると思いますが、夏に花火やお祭りなどで浴衣を着たことがある人なら大丈夫。かくいう私も着付けをちょっと習っただけの「着物ビギナー」ですから!
腰にぐるぐる巻きにして、普通に蝶々結びにするだけの「兵児帯」なんてものもありますから、それを使うのもいいかもしれません。
なにより多少着付けがおかしくても、誰かに指を刺されないのが「自宅で着物」のいいところ。
安く着物を手に入れる方法はいろいろありますよ!
着物を着なくても、洋服の上から腰紐だけ結んで骨盤を矯正するのもいい、と例の健康雑誌には書いてありましたが、どうせなら思い切って着物にチャレンジするのも楽しいと思います。リサイクルの着物屋さんなどではかなり廉価で着物が手に入りますし、インターネットの着物ショップでも「ビギナーズセット」と称して、下着や襦袢、着付けに必要な道具などすべて揃えて、かなりおトクな価格で売られています。
そういうのを利用してもいいですし、もしお母さまやおばあさまから譲り受けた着物があるのなら、それを受け継いでもいいでしょう。
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