ボディケア

7割が「処理している」と回答!フランスの最新「VIO脱毛」事情と年代別「人気デザイン」

夏が近づいてくると気になりはじめるのがアンダーヘアのお手入れですよね。日本でも需要が増えているVIO脱毛ですが、フランスの女性たちはどうしているのでしょうか? 最新のフランスVIO脱毛事情や、支持されるデザインとその理由について解説します。

立神 詩帆

執筆者:立神 詩帆

フランス流美容ガイド

美容施設の顧客である18歳以上のフランス人女性1012人を対象に実施したVIO脱毛に関する調査(2018年9月、Carlance社)によると、年齢や住む地域によって“好みのデザイン”に差異があることが分かりました。
日本とどう違う?フランスの「VIO脱毛」事情

日本とどう違う? フランスの「VIO脱毛」事情

 

7割が経験済! フランス人のVIO脱毛事情

同調査によれば、フランスでは女性だけで毎年7億3500万回の脱毛が行われています。ワキや脚だけでなくアンダーヘアの脱毛も一般的で、73%の女性が「VIO脱毛をしている」または「過去にしたことがある」と回答しています。

日本でもVIO脱毛は若い世代を中心に需要が増えていますが、実際にVIO脱毛をしている女性は約25%に留まり、「興味があるがしたことはない」または「今後もしたくないと考えている」女性が過半数。フランス人と日本人の間には、大きな意識の差があります。

フランスの脱毛方法には、レーザー脱毛、フラッシュ脱毛、ブラジリアンワックス脱毛、ハチミツと砂糖を練った水飴状のワックスを使用するオリエンタル脱毛などがあります。医療機関のレーザー脱毛は、脱毛効果は高いですが高価なため、フラッシュ脱毛やワックス脱毛など脱毛専用サロンやエステサロンの、低価格でできる脱毛にも根強い人気があります。

大抵の脱毛専用サロンやエステサロンでは、お得なワキ・VIO・脚の脱毛セット価格を設けており、エステに行ってお肌の手入れをするついでに脱毛をするというように、フランスの女性は気軽にアンダーヘアの処理をしています。
 

若者ほどヘアは少なめ? 年代別、人気No.1のデザイン

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パリのメトロのチケット。フランスのVIO脱毛では、I型は「チケメトロ」と呼ばれています

好まれるVIOのデザインにも、年代別に特徴があります。

■18~29歳:ハイジニーナ
デリケートゾーンのヘアを全て除去するハイジニーナが最も人気です。年齢が若いほどハイジニーナを好む傾向があり、この世代の33%が支持しています。男性を魅了するため、衛生的、美観的な理由以外にも、「友人たちがハイジニーナだから」、「彼氏もハイジニーナにしている」などの回答もあり、ハイジニーナへの抵抗がない年代です。

■30~39歳:チケメトロ
チケメトロと呼ばれる形が最も人気で、この年代の34%が支持しています。サイドのヘアを除去して、縦長の形にヘアを残すスタイリッシュなデザインで、65×30mmサイズのメトロ(地下鉄)の切符に似ていることからこのように呼ばれています。日本のI型に該当し、幅は好みに応じて、切符よりも細くしたり太くする人も。小さなショーツや水着を着てもヘアがはみ出さず、かつ大事な部分が隠れるので、ハイジニーナに抵抗のある人やヘアを少し残したい人にも受け入れやすいのが支持される理由のようです。

■40歳以上~:ナチュラル・トライアングル
40~49歳では45%、50歳以上では61%の人が、下着からはみ出る部分だけ除去するナチュラル型や小さな逆三角形のトライアングル型など、アンダーヘアを残すデザインを支持しています。40代以上は、ハイレグの下着や水着を着けない、若い頃に脱毛する習慣がなかったなどの理由から、きちんと脱毛するよりも自然な仕上がりを好む人が多いようです。
 

パリジェンヌは何形? 居住地域によっても分かれる好み

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海に面した地域とそうでない地域では、VIO脱毛にも差があります

調査では、年齢だけでなく居住地域によっても支持されるデザインが異なることが分かりました。バスク地方を含む大西洋に面した西部と、ニースやカンヌなど地中海に面した南部では、それぞれ38%と39%の人が「ハイジニーナを好む」と回答しています。

逆に、内陸のオー・ド・フランス地方を含む北部とアルザス地方を含む東部では、それぞれ、38%と40%の人が「アンダーヘアを残すナチュラルなデザインを好む」と回答しています。つまり、海岸が近くビーチで過ごす頻度が高い地域に住む女性ほど、より大胆で開放的なデザインを好んでする傾向があります。

他方で、首都のパリを含むイル・ド・フランス地方では、チケメトロと呼ばれるI型が断トツで人気という結果に。VIO脱毛をしているパリジェンヌの実に40%が「I型にしている」と回答しています。日本ではどちらかというとマイナーなI型ですが、お洒落やトレンドに敏感なパリジェンヌは、トライアングルよりもI型が好きなようです。
 

実は意外と多い「脱毛しない派」の存在

VIO脱毛をする女性がいる一方で、しない派の女性も年々増えています。理由としては、肌に悪いと思われる製品を避ける、痛みや不快感、時間の節約、精神的プレッシャーから解放されたい、美的感情の問題などをあげています。

脱毛はせず、自然なアンダーヘアを好む人の割合は、2013年には15%でしたが、2021年には28%に上昇しており、VIO脱毛をしない派が2013年からほぼ倍増しています。さらに、新型コロナ感染症によるロックダウンで、女性の約5人に1人が「ワキ、ビキニライン、脚の脱毛をする頻度が減った」と回答しています。この割合は、25歳以下では34%、テレワークの人では31%に上り、ロックダウンが「脱毛をしている女性の方が魅力的」という、社会的プレッシャーから解放されるきっかけになったのではないかといわれています(2021年6月、l'ifop社※)。

いかがでしたか? 世代や住居地域による傾向や流行がありますが、VIO脱毛をする・しないはあくまで個人の選択です。大切なのは自分が快適に過ごせること。脱毛をするべきかどうか迷っているならば、フランスのVIO事情を参考にしてみてくださいね。

ENQUÊTE SUR LES PRATIQUES DÉPILATOIRES ET LE POIDS DES INJONCTIONS LIÉES À L’ÉPILATION(l'ifop社)


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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して肌荒れや不調を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮し、正しい方法で行ってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。

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