二十四節気「大暑(たいしょ)」とは? 2024年はいつ?
大暑(たいしょ)は暑さが最も厳しくなる頃。快晴が続き気温が上がり続ける時期で、まさに盛夏
2024年の大暑はいつ?
大暑は二十四節気のひとつ。二十四節気は季節の移り変わりを知るための目安で、その年の太陽の動きに合わせ1年を24等分して決めます
毎年7月23日頃~8月6日頃にあたりますが、日付が固定されているわけではありません。二十四節気は季節の移り変わりを知るために、1年を約15日間ごとに24に分けたものですが、太陽の動きに合わせて1年を24等分して決めるので一定ではなく、1日程度前後することがあるからです。
また、大暑といっても、大暑に入る日をさす場合と、大暑から次の立秋までの約15日間をさす場合があります。
二十四節気では「大暑」(二十四節気の第12)の前は暑さがだんだん増してくる「小暑」(二十四節気の第11)で、大暑の次は暦の上で秋となる「立秋」(二十四節気の第13)です。
●大寒前後の二十四節気の移り変わり
小暑 → 大暑 → 立秋
夏の土用、土用の丑の日は大暑と重なる
夏の土用は立秋前の約18日間なので、立秋前の節気である大暑と重なる
夏の土用や土用の丑の日の風習は、最も暑い時期を無事に乗り切るための暮らしの知恵であることがわかりますね。
▷「土用の丑の日」今年はいつ?うなぎを食べるのはなぜ?
大暑には暑中見舞いを
「暑中見舞い」は大暑まで。立秋に入ると「残暑見舞い」になります
とはいえ、7月上旬や梅雨の最中はそぐわないので、暑中見舞いは梅雨明け後か夏の土用(立秋前の約18日間)に出すようになりました。立秋を過ぎると「残暑見舞い」となります。
▷暑中見舞い・残暑見舞いとは?意味・時期や書き方マナー
大暑の初侯・次侯・末侯
二十四節気をさらに3つに分けた七十二侯は、大暑の間にこのように移り変わります。※日付は、2024年の日付です。
●初侯:桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ) 7月22日頃
桐の実がなり始める頃。桐は4月~5月に薄紫色の花が咲きます
↓
●次侯:土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)7月27日頃
蒸し暑いことを「溽暑(じょくしょ)」といいます
↓
●末侯:大雨時行(たいうときどきふる)8月2日頃
夏の雨は大雨になりやすく、夕立にあうことも
大暑の過ごし方・食べ物
最近は「土用餅」があらためて注目されるようになりました
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▷土用の食べ物、土用餅とは?鰻以外にもある様々な食べ物・風習
最も暑い頃なので、暑気払いをするのにも最適の時期です。昔ながらの定番は、冷麦、そうめん、ビール、瓜(西瓜、胡瓜、冬瓜、苦瓜、南瓜)、氷(かき氷、氷菓子、氷料理)、甘酒などです。
▷暑気払いとは?時期はいつ・意味・食べ物
風鈴、すだれ、金魚鉢、団扇など五感の涼を取り入れて
▷五感の涼~風情あふれる夏の知恵
また、夏祭りや花火が多い時期。祭の意味や花火の豆知識を知っておくといいでしょう。浴衣を着るよい機会なので、ぜひどうぞ。
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