マーケティング

ヒット商品で振り返る2020年下半期、TOP10をマーケの専門家が番付!(4ページ目)

2020年も残すところ後わずか。今年は何といっても新型コロナウイルスの影響で、ビジネスが大転換期を迎えた1年でした。下半期に売れた商品は何だったのでしょうか? 経営コンサルティング企業の代表で多くの企業のマーケティング事例を見てきた安部徹也がランキング形式でお届けしていきます。

安部 徹也

執筆者:安部 徹也

マーケティング戦略を学ぶガイド

第1位:鬼滅の刃

『劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編』(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

『劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編』(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

2020年ヒット番付のトップは『鬼滅の刃』をおいて他にはないでしょう。10月16日に封切られた『劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編』は、わずか公開10日間で興行収入が100億円を突破し、国内史上最速ペースを記録しました。その後も勢いは衰えず、公開45日間で275億円を超え、国内では『タイタニック』を抜き去り、歴代興行収入第二位に躍り出ます。

そして12月28日、東宝と制作元のアニプレックスは公開11週目までの興行収入が324億7000万円を突破したことを発表。公開から73日間で興行収入歴代1位の『千と千尋の神隠し』の316億8000万円を19年ぶりに塗り替えました。『劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編』は2020年だけでなく、映画史上稀有なヒット作品といっても決して過言ではありません。

加えて、2020年の5月まで『週刊少年ジャンプ』に掲載された最終話までが単行本となり、12月4日に発売されました。初版で395万部発行され、累計部数は電子書籍を含めて1億2000万部を超える大記録を打ち立てました。

『鬼滅の刃』の経済効果は2700億円に達するといわれ、新型コロナウイルス感染症の影響で大きく冷え込んだ2020年の経済の中で唯一といっていいほど“柱”になる輝きを放つ存在となりました。

以上、2020年下半期のヒット番付を振り返ってきましたが、上半期同様新型コロナウイルス感染症の影響が色濃く反映するランキングとなりました。人々の生活環境が大きく変わる中、あまりグッドニュースに恵まれない1年だったといえそうですが、新たな年、2021年は数々のヒット商品やサービスで世の中が明るくなることを期待しています。

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