マーケティング

ヒット商品で振り返る2020年下半期、TOP10をマーケの専門家が番付!(3ページ目)

2020年も残すところ後わずか。今年は何といっても新型コロナウイルスの影響で、ビジネスが大転換期を迎えた1年でした。下半期に売れた商品は何だったのでしょうか? 経営コンサルティング企業の代表で多くの企業のマーケティング事例を見てきた安部徹也がランキング形式でお届けしていきます。

安部 徹也

執筆者:安部 徹也

マーケティング戦略を学ぶガイド

第4位:Apple製品

「iPhone 12」

「iPhone 12」

第4位は「Apple製品」です。毎年多くのApple製品が市場に投入されますが、今年は“当たり年”といっても決して過言ではないでしょう。9月16日には「Apple Watch」のSeries 6とSEを発表。第6世代のApple Watchは血中酸素濃度の測定が可能となるなど、健康面でより進化を遂げました。Apple Watch SEは廉価版で、Series 6が税別で4万2800円からに対して、2万9800円からと初めてスマートウォッチを購入する層にアピールする価格になっています。

また、同日にはiPadの新製品も2機種お披露目されました。第4世代となる「iPad Air」は最新のプロセッサを搭載し、デザインも上位機種のiPad Pro並みのオールスクリーンディスプレイになるなど大きな進化を遂げました。また、第8世代となる「iPad」はデザインこそ前世代と変化はありませんが、プロセッサをより高速なものにしたにもかかわらず、税別で3万4800円という価格に抑え、魅力が大幅にアップしました。

そして、10月14日にはiPhoneの新モデルが発表となりました。「iPhone 12」シリーズは、スクリーンサイズなどの違いから「iPhone 12 mini」「iPhone 12」「iPhone 12 Pro」「iPhone 12 Pro Max」の4種類がラインアップされ、iPhoneで初めて5Gに対応したのが特徴です。

その他にも11月11日には「Mac Book Air」や「Mac Book Pro」の新製品が発表されました。

毎年Appleは数々の新製品を発表していますが、2020年の新製品は大きな進化を遂げた魅力的な製品も多く、爆発的なヒットが見込まれます。
 

第3位:Go To Eat(トリキの錬金術、無限くら寿司)

くら寿司

くら寿司

第3位は「Go To Eat」です。新型コロナウィルス感染症の影響により、冷え込んだ飲食店の消費を拡大しようと政府はGo To Eatキャンペーンを10月1日から開始しました。Go To Eatとは、オンライン飲食予約であれば、ネットの飲食店予約サイト経由で予約をし、利用した人を対象に、次回以降に使えるポイントを15時までの食事であれば500円分、15時以降は1000円分付与するキャンペーンです。

このキャンペーンが始まるや否や、15時以降の食事のオンライン予約を行い、1000円以下の食事代金で済ませて差額を得る利用者が続出。特にオンライン予約で席のみを予約したうえで、鳥貴族で税抜298円の一品だけを注文し、複数の店舗をはしごしてポイントを稼ぐ方法がSNSを中心に広まったことから“トリキの錬金術”として話題になりました。

この本来の主旨とはかけ離れた利用に対して、主催元である農林水産省はキャンペーンの開始から1週間ほどして、ポイント獲得未満の利用は対象から外すと発表。「席のみの予約」に下限設定を設けたり、コース予約のみにしたりするなど、予約サイトを通じて飲食店側に適切な対応を求め、制度の欠陥の修正を余儀なくされました。

また、回転寿司チェーンがGo To Eatキャンペーンに参加すると、1000円の食事で1000円相当のポイントが返ってくると自社サイトでアピールしたことから、今度は回転寿司チェーンに利用者が殺到する事態を招きます。最初の利用の際には1人当たり1000円を支払う必要がありますが、次からはポイントで食事ができるようになり、実質無料で食事ができることからかなりの頻度でリピートする利用者が続出しました。
無限くら寿司のGo To Eatキャンペーン概要ポップ

無限くら寿司のGo To Eatキャンペーン概要ポップ

この現象は“無限くら寿司”とネーミングされ、同様に1000円の食事をして1000円分のポイント還元を受ける人が急増します。ただ、この“無限くら寿司”はGo To Eatキャンペーンのルールに則ったものであり、規制もなかったことから、キャンペーンは一気に過熱していきます。

Go To Eatキャンペーンのオンライン飲食店予約では、予算としては767億円を確保し、2021年1月31日までポイントを付与する予定でしたが、あっという間に予算が底を尽き、わずか1カ月半でキャンペーンは終了となりました。
 

第2位:PlayStation 5

PlayStation 5

PlayStation 5

第2位は「PlayStation 5」です。Sonyの新型ゲーム機PlayStation 5が11月12日に発売となりました。前機種の発売開始から7年が経過し、大幅に性能が向上。映像の高解像度化が進むと共に、特にPlayStation 5用に特別にチューンされたSSDを搭載することによってゲームのロード時間が大幅に短縮されたのが特徴です。

PlayStation 5は発売開始と共に予約が殺到し、入手困難な状況が続いています。発売から1カ月以上経った現在でも予約の抽選販売が行われており、購入希望者に行き渡るまで品薄状態が続きそうです。

新型コロナウイルス感染症の影響で外出自粛が続く中、春先にはNintendo Switchやそのゲームソフト『あつまれ どうぶつの森』が爆発的な売り上げを記録したように、“すごもり消費”のフォローを受けてPlayStation 5も大ヒット商品となっています。

>いよいよ最後のページでは2020年下半期のヒット番付1位を発表します! 果たして1位に輝いたのは? 次ページへお進み下さい!
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