第1位:鬼滅の刃
『劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編』(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
そして12月28日、東宝と制作元のアニプレックスは公開11週目までの興行収入が324億7000万円を突破したことを発表。公開から73日間で興行収入歴代1位の『千と千尋の神隠し』の316億8000万円を19年ぶりに塗り替えました。『劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編』は2020年だけでなく、映画史上稀有なヒット作品といっても決して過言ではありません。
加えて、2020年の5月まで『週刊少年ジャンプ』に掲載された最終話までが単行本となり、12月4日に発売されました。初版で395万部発行され、累計部数は電子書籍を含めて1億2000万部を超える大記録を打ち立てました。
『鬼滅の刃』の経済効果は2700億円に達するといわれ、新型コロナウイルス感染症の影響で大きく冷え込んだ2020年の経済の中で唯一といっていいほど“柱”になる輝きを放つ存在となりました。
以上、2020年下半期のヒット番付を振り返ってきましたが、上半期同様新型コロナウイルス感染症の影響が色濃く反映するランキングとなりました。人々の生活環境が大きく変わる中、あまりグッドニュースに恵まれない1年だったといえそうですが、新たな年、2021年は数々のヒット商品やサービスで世の中が明るくなることを期待しています。
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