医療費控除は年末調整でなく確定申告で手続き

病気やケガで医療費をたくさん払ったら、医療費控除で税金を取り戻せる

病気やケガで医療費をたくさん払ったら、医療費控除で税金を取り戻せる

昨年1年間で医療費がたくさんかかった。医療費控除を受けて還付金をもらいたい。この場合、年末調整では手続きができません。確定申告が必要です。

医療費控除の申請をするには、まず書類を一通り揃えることから。勤務先ですでに配られているはずの書類のほか、自ら入手しなければいけない書類もあります。必要なものを先にすべて揃えてから実際に書き始めるとスムーズですよ。

※今回は確定申告の義務がなく、勤務先で年末調整済みの給与所得者(サラリーマンやパート、アルバイト)を対象に説明します。

医療費控除の必要書類チェックリスト

  • 勤務先で配られた源泉徴収票
  • 医療費の領収書やレシート
  • 交通費の領収書(タクシー代など)
  • 医療費の明細書
  • 確定申告書A様式
  • マイナンバーの本人確認書類の添付台紙
以下、それぞれの書類の入手方法と役割を具体的に説明します。

勤務先で配られた源泉徴収票

サラリーマンなどの給与所得者は、年末調整後の12月末から1月にかけての間に勤務先で源泉徴収票を受け取るかと思います。この源泉徴収票は確定申告には欠かせませんので、大事に保管しておきましょう。

源泉徴収票のイメージ

源泉徴収票のイメージ



もし紛失してしまっても、会社に(役所や税務署ではありません)再発行の依頼をすればOKです。

【詳細】源泉徴収票を紛失したら?再発行の手続きはどうする?

医療費の領収書やレシート

昨年1月1日から12月31日まで支払った医療費の領収書・レシートを集めます。自分自身の分だけでなく、生計を一にする家族の分も忘れずに。ここで集めた領収書の内容を、医療費の明細書へ転記することになります。

医療費の明細書には、かかった日付順に、領収書1枚ごとに転記してもいいのですが、
  • 医療を受けた人ごと
  • かかった病院もしくは薬局別
にまとめて合算して転記してもOKです。実際に入力するときをイメージして領収書を整理しておくといいでしょう。

1年分ともなると大量になるでしょうから、医療費が発生したたびに記録しておくとベターです。

【詳細】夫婦共働きの医療費控除、得するカンタン管理術内、「共働き夫婦におすすめ! 医療費の領収書・レシート管理術」

交通費の領収書(タクシー代など)

通院・入院のためにかかった交通費、電車やバスによる移動が難しいときのタクシー代なども、医療費控除の対象になります。交通費の領収書もなくさないようにとっておきましょう。

公共交通機関については領収書が出ないため、日付とかかった交通費などの履歴を残しておきます。医療費の明細書(詳しくは後述)にもその金額を転記します。

【参考】領収書のない交通費は医療費控除の明細書にどう書く?

医療費の明細書

医療費の明細書イメージ(国税庁ウェブサイトより)

医療費の明細書イメージ(画像は国税庁ウェブサイトより)

医療費の明細書はその名のとおり、1年間にかかった医療費の明細をまとめるためのもの。入手方法は次の3つです。

  1. 税務署へ取りに行く
  2. 税務署から取り寄せる
  3. 国税庁のウェブサイトからダウンロードする

税務署や区役所では医療費控除の申請用紙をセットして配布している

税務署や役所では医療費控除の申請用紙をセットにして配布している

税務署や役所に行って職員の方に「医療費控除の申請をしたいので書類をください」などと声をかければ、必要な書類のセットをくれるはずです。もし仕事の合間などに立ち寄れるようであれば、確実に入手できるでしょう。書類をもらうだけなら、どの税務署でもOKです。

もし税務署まで行けなくても、郵送で取り寄せられる場合もあります。詳しくは最寄の税務署に問い合わせてみましょう。

パソコンでプリントアウトできる環境があれば、税務署へ足を運ぶ必要はありません。書式は以下のリンク先(いずれも国税庁ウェブサイト)からダウンロードできます。プリントアウトして手書きで作成するもよし、エクセルの集計フォームに入力して自動計算してもよし。ご自身に合った方法を選んでください。

▼書式のダウンロードはこちら
手書き用の医療費の明細書(PDF)
医療費集計フォーム(Excel)

▼書き方のポイントはこちら
医療費控除の申告方法と明細書の書き方

確定申告書A様式

確定申告書A様式イメージ。(画像は国税庁ウェブサイトより)

確定申告書A様式イメージ。(画像は国税庁ウェブサイトより)



確定申告書には、自分の年収やすでに適用されている所得控除、すでに給与天引きで支払っている所得税などを源泉徴収票から転記します。今回のテーマである医療費控除のように、確定申告で新たに申請する所得控除については、自分で控除額を計算した上で記入します。2016年分の確定申告分から、マイナンバー(個人番号)を記入する欄が設けられました。

確定申告書にはA様式とB様式がありますが、サラリーマンは基本的にA様式を利用します。

医療費の明細書と同様、入手方法は3パターンあります。また、手書きで作成する方法と、パソコンを使って作成する方法があります。

後者については、国税庁の確定申告書等作成コーナーで指示に従って入力していけば自動的に申告書が完成します。作成途中に保存し、後で作業を再開することもできるため、自由に使えるパソコンがあるならこの方法がよりおすすめです。

2017年に申告する分から提出時にマイナンバーの確認が必要

平成28年分の申告からは確定申告書にマイナンバー(個人番号)を記入する必要がありますが、あわせて、提出時に税務署の窓口に、マイナンバー確認種類を提示する、または台紙に貼り提出する必要があります。

マイナンバーの本人確認書類の添付台紙。(国税庁のホームページより)

マイナンバーの本人確認書類の添付台紙。(国税庁のホームページより)



ポイントとしては、以下のいずれかの方法でマイナンバーの提示が可能です。

1.提出時に窓口で提示する
・マイナンバーカードを見せる
または
・マイナンバー通知カードと身元確認書類(運転免許証・パスポート・健康保険証・在留カード等)

2.提出時にコピー(写し)を添付する
・上記の本人確認書類台紙(写)添付台紙に貼って提出する


▼書式のダウンロードはこちら
手書き用の確定申告書A様式・(マイナンバー入り)(PDF)

▼書き方のポイントはこちら
手書きの場合:
申告書Aの書き方と源泉徴収票の見方
国税庁「医療費控除を受けられる方へ」
パソコンで作成:
国税庁「確定申告書等作成コーナー」操作の手引き

以上、医療費控除の申請に必要な書類とその入手方法についてご説明してきました。書類の作成はちょっと面倒ですが、還付金がもらえることを心の支えに、がんばって手続きを終わらせましょう!

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