「福建の土楼」への道

南渓土楼群

棚田と森が美しい南渓土楼群。この写真の中だけでも20近い土楼が確認できる

■エアー&ツアー情報
洪坑土楼群・九盛楼

1階でニワトリを放し飼いしている洪坑土楼群・九盛楼

土楼への起点となる龍岩は、アモイ(厦門)の北西130km、福州の南西250km、広州の北東450kmほどの位置にある。空港はあるが便数が少ないので、アモイや福州からバスや電車で訪れるのが一般的だ。アモイは成田、福州は関西などから直行便が出ているほか、各地からさまざまな経由便がある。格安航空券で4万円前後、ツアーは6万円前後から。

アモイには土楼を訪ねる現地ツアーもあるので、時間がない人は日帰りツアーなどに参加してもよいだろう。龍岩ではなく永定を利用してもよいが、バス・電車ともに龍岩より便が少ない。

 

■土楼の訪ね方
南渓土楼群・環極楼

南渓土楼群・環極楼

世界遺産に登録されている土楼群はそれぞれ離れているため、すべてを訪ねるのは難しい。たくさんの土楼を訪ねるのであれば、龍岩や永定、永定土楼民俗文化村でバイクタクシーや車をチャーターするのが現実的だ。

龍岩のバスターミナルから永定土楼民俗文化村行きのバスが出ており、文化村付近には多数のホテルがある。

本文中で文化村からの直線距離を示しているが、山中なので移動距離は直線距離の数倍になるうえ、スピードも出せないので想像以上に時間がかかる。すべて回る場合、少なくとも4~5日は必要になるだろう。

 

■周辺の世界遺産
田螺坑土楼群の文昌楼

田螺坑土楼群の文昌楼。極端な楕円形がユニークだ

北300kmの位置に「武夷山」があり、さらに150km北に「三清山国立公園」がある。龍岩から武夷山に長距離バスが出ている。

西550kmほどには「マカオ歴史地区」があり、さらに西100kmほどに「開平の望楼群と村落」がある。開平の望楼は福建の土楼と同様、華僑・華人が建てた歴史を持つが、その形がまったく違うところがおもしろい。龍岩からだと、バスで龍岩→広州→開平とつないで行ける。

 

「福建の土楼」のベストシーズン

初渓土楼群・集慶楼

初渓土楼群・集慶楼。二重の同心円の中に設けられた祖廟が神々しい

龍岩の夏の平均最高気温は33度、平均最低気温は23度、冬は17度と7度ほど。夏は東京と同等で、冬は東京より7~8度ほど暖かい。

福建省は中国でも雨が多い地方で、特に4~6月は東京でもっとも雨が多い9~10月の1.5倍近い降水量となる。また、8月前後は台風シーズンでもある。雨が比較的少ないのは冬で、10~1月は天気のよい日が多い。

世界遺産基本データ&リンク

南渓土楼群・衍香楼

個人的にもっとも好きな土楼のひとつ、南渓土楼群・衍香楼

南渓土楼群・環極楼の屋根部

南渓土楼群・環極楼の屋根部

【世界遺産基本データ】
登録名称:福建の土楼
Fujian Tulou
国名:中国
登録年と登録基準:2008年、文化遺産(iii)(iv)(v)

【関連サイト】
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