ウイスキー、絶好調!
伸びが際立つ白州
たった1年の瞬間的な人気であったならば、なんだかな、である。
でも、喜んでいい。2015年上半期は昨年よりも好調なようである。一瞬のブームではなかったようだ。
NHK朝の連ドラが国産ウイスキーに目を向けさせ、角ハイボールでウイスキーに馴染んだ若者たちがいろんなブランドを試すようになった。また日本の蒸溜酒市場のシェアのトップは焼酎なのだが、男、女を問わず、20~30代のなかに焼酎からウイスキーに移ってきている人たちもいるようだ。これらの要因が重なってウイスキー市場が拡大してきている。
今月のメルマガですでに発表しているが、2014年度国内ウイスキー販売数量は前年比11.2%増の1,303万ケース(750ml×12本換算)。国産は前年比13.8%増の1,107万ケース。輸入のほうはちょっと数字が落ちてしまって前年比1.7%減の196万ケースという結果であった。
日本でのウイスキー販売数量No.1は角瓶。307万ケースを超えて断トツである。
では毎年恒例のシングルモルトの昨年度販売数量トップ10を掲載する。できるならば昨年の記事、『最新シングルモルトランキング2013年販売数量』も参考にしていただきたい。
[2014年度シングルモルトウイスキー国内販売数量ランキング]
順位 | ブランド名 | 販売数量(C/S) |
1 | 山崎 | 239,000 |
2 | 白州 | 130,000 |
3 | 余市 | 53,000 |
4 | ザ・マッカラン | 52,000 |
5 | ザ・グレンリベット | 18,000 |
6 | グレンフィディック | 17,000 |
ラフロイグ | 17,000 | |
8 | ボウモア | 15,000 |
9 | 宮城峡 | 13,000 |
10 | トマーチン | 7,000 |
お詫び。昨年の記事、2013年度において700ml換算としたのはわたしのミス。正しくは750ml。
*酒類業界紙誌の数字をもとにした推計
*並行輸入は含まない
山崎は前年2013年より14%の伸び。白州は相変わらず凄い数字だ。前年82,000ケースだったものがついに10万ケースを超えて13万ケースを記録した。
余市も伸び、スコッチのザ・マッカランをわずかながら超えるに至った。ただし日本でのマッカラン人気は根強く、数字が安定している。
スコッチでじわじわと販売数量を伸ばしているのはアイラモルトのラフロイグ。前年よりも3,000ケースアップ。ボウモアも2,000ケースアップしている。
こうした数字も『最新シングルモルトランキング2013年販売数量』の数字と見比べていただきたい。
ちなみに11位タリスカー6,000ケース、12位アードベッグ4,500ケース、13位グレンモーレンジ4,100ケースで、14位からは数字がガクンと落ちるのであえてお伝えしない。
さあ、8月からもウイスキーを飲もう。近々にバーボンやブレンデッドスコッチの国内での販売数量をお知らせする。
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