テイクとヴァージョン
同日同編成、同アレンジにおける何回かの録音が別テイク、同日でも編成やアレンジが違えば別ヴァージョン。何回重ねても一向に良くなる兆しが無い場合が往々にして。やっぱりチャーリー・パーカーって天才だと思う。テクニック
プレイヤーが、その表現したい音楽に見合った楽器の技術の事。「音楽は、テクニックじゃない」と言っているのは、嫌味なくらいうまい奴か、フール。4ビート(フォー・ビート、4/4、4/4 time)
ジャズがわかりにくいのは、そのリズム面での多様性が挙げられる。ロックと比較するとわかるかも。ロックといえば「8ビート」。では、ジャズは?…現状では、2ビート、4ビート、8ビート、16ビート、ワルツ、ラテン、ディスコ、R&B、フリー等、いろいろなリズムの音楽が、ジャズの棚に一緒に並んでいる。これが、一番ジャズを難解にしている元凶。
ex. 「ジャズを一言で言い表すと、ズバリ、4ビートってことさ!」
「言うねえ」
「だから、一番好きな曲は、テイク・ファイブ」
「…」
ここで、相手がにやりとしたらしめたもの。「って、それ5拍子だよね」などというツッコミは大歓迎です。ツッコミが無い場合は、自分で「って、これ5拍子かー」とやりましょう。
ジャズで冗談が言える。これが通でなくてなんでしょう。
「テイク・ファイブ」は、ジャズの中でも最も有名な曲のひとつ。この5拍子の曲の大ヒットにより、ジャズ=4ビートとは言えない雰囲気に。「テイク・ファイブの功罪」は大きい。
作曲したのは、デイヴ・ブルーベック・カルテットのアルト奏者ポール・デスモンド。もっともポールは、サビの部分しか作っていないという噂もあるこの曲。このヒットに気を良くしたポールが、「テイク・テン」という曲で柳の下の2匹目を。それがコチラ!
テイク・テン
結果は、聴いて頂いてご判断していただくということに。やっぱり、名曲はそうそう出来ないもののよう…
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