リーダーシップ/リーダーシップ活用事例

ラグビー・キャノンイーグルスGMに聞くリーダーシップ(2ページ目)

日本最高峰のラグビーのプロリーグ、トップリーグでこのところ躍進著しいキャノンイーグルスのGM(ジェネラルマネジャー)、佐藤一弥さんにインタビューを行いました。GMとは組織を強くするための採用から育成など全てのマネジメントをする総責任者。「リーダーシップ」をメインテーマにお話を伺いました。

藤田 聰

執筆者:藤田 聰

キャリアプラン・リーダーシップガイド

名選手は名監督になれないのか?

ガイド:“名選手、名監督にあらず”という言葉がありますが、管理職になってご苦労されませんでしたか?

心に余裕がなければ、リーダーとして的確な判断はできないものです

心に余裕がなければ、リーダーとして的確な判断はできないものです

佐藤氏:営業はプレイヤーとして10年間やり、後は営業所長等のマネジメントでした。管理職になった当初は自分基準でどうしても考えてしまうため、“なんでこんなことができないのか”と部下にダメ出ししたことも多々あります。どうしても個人の能力差はあるのでその部下にあった形のコミュニケーションを図りました。
属人的な組織ではなくノウハウをできるだけ共有化して直販部隊の新しい組織風土を創ったと思います。
 
ガイド:最後に、リーダーシップを発揮する上で何が一番必要でしょう?

佐藤氏:リーダーとして、夢を語り、仕事を遊ぶような感覚が必要だと思います。心に余裕がなければ、よい判断を下すことも部下の育成もできません。仕事から離れ、時にはリラックスできる場が必要でしょう。オフの時間は好きな音楽や映画や読書を楽しんでいます。


<インタビューを終えて>

佐藤さんの語り口調は江戸っ子のようなべらんめえ調で引き込まれる感があります。ラグビーでも営業の仕事でも覚悟を持って取り組まれ、極限状態まで追い詰められた経験を持たれています。そこから何かを得られていることでしょう。最後の“仕事を遊ぶ”という表現はキャリアプランの記事「起業家も実践!マインドフルネスという新しい生き方」のマインドフルネスに近いかもしれません。2019年、ラグビーワールドカップが日本で開催されます。益々のご活躍をお祈りしています。

ご参照:キャノンイーグルス公式サイト
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