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ボウモア10年テンペスト第5弾/数量限定新発売

昨年の2月、数量限定の「ボウモア デビルズカスク」が発売され、口にすることができた幸運な人たちから絶賛された。そして今年、数量限定「ボウモア 10年テンペスト」シリーズ第5弾が発売となる。

協力:サントリー
達磨 信

執筆者:達磨 信

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アイラの風雨とともにバーボン樽に10年

ボウモア10年テンペスト第5弾

ボウモア10年テンペスト第5弾

あと1ヵ月ほど後の2015年2月24日(火)、シングルモルトウイスキー「ボウモア10年テンペストV」(シリーズ第5弾)が数量限定で新発売される。
テンペストはとても人気が高く、今回発売でシリーズ第5弾となる。ちょうど1年ほど前に新発売され「ボウモア デビルズカスク限定600本新発売」の記事で紹介したシェリー樽10年超熟成デビルズカスクも大好評だったが、第5弾テンペストもなかなか素敵な味わいだ。
テンペストとは暴風雨。スコットランド西岸沖、ヘブリディーズ諸島の南端に位置するアイラ島は“女王の島”と呼ばれながらも厳しい自然環境にある。
アイラモルトは総じてピート香の強いスモーキーさで知られ、島にはピート原野が広がっている。ここのピート特長は強い海風によって海藻類や貝殻などが原野に運ばれ、ヘザーをはじめとした植物とともに朽ちて堆積しており、独特の潮の香を含んでいる。麦芽乾燥時にそのピートを焚くために、モルト原酒は他にはない特有のピート香を抱く事になる。
そのアイラ島のボウモア蒸溜所で風雨とともに熟成。デビルズカスクのシェリー樽とは異なる甘美さでテンペストは魅了する。
テンペストはバーボンウイスキーの熟成に1度使われた樽(1空き樽/ファーストフィル)を使用。ボウモアモルトを詰め、10年間超熟成している。
さて第5弾の香味特長をお伝えしよう。
香りは潮風のそよぎに心地よいピート香のアクセントがある。また白桃やカシス、ライムといった独特の果実香も感じられる。
味わいにはフルーツのようなみずみずしいジューシーさ、そしてバーボン樽特有のあたたかい甘みが漂うとともにスパイシーであり、とても重層的だ。
無濾過(ノンチル)樽出し(カスクストレングス)のままの高いアルコール度数56%を感じさせないしなやかさがある。また甘く長く力強い余韻のなかにたたずむソルティな磯の香の感覚が印象的といえる。
数量限定発売で世界的にも稀少品だから、なかなかお目にかかれないだろう。もし幸運にもバーのボトル棚にみつけたなら絶対に飲んでいただきたい。そしてスタンダードなボウモア12年とどう違うのか飲み比べるといい。昨年紹介したデビルズカスクを飲まれた方は、より興味深いことだろう。(ボトル撮影/小寺浩之)

BOWMORE TEMPEST 10 SMALL BATCH RELEASE V
ボウモア10年テンペスト 第5弾
700ml/56%/¥6,700(税別)
色       深い金色
香り      白桃・カシス・ライム・潮の香・ピート香
味わい     フルーツ・バニラ・アーモンド・スパイシー
フィニッシュ  甘く力強い・かすかに磯の香り

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