さまざまな食材を組み合わせて、オリジナルの薬膳茶を作ろう!
薬膳茶の定義
薬膳は、中医学(中国伝統医学)の考え方をベースに、自然や体質にそった料理を指しますが、薬膳茶の場合はどうなのでしょうか……?実は薬膳ほどしっかりとした括りがないため、さまざまなものが出回っているのも事実です。ここで取りまとめとして、代表的な特ちょうを5つあげてみます。- 薬膳の考えをベースに、季節や体質に合わせたお茶のこと
- 使用する食材は、茶葉に限らない(花、草、果実、豆など、種類は多岐にわたる)
- 風邪予防、健康維持、美容、リフレッシュなど、用途は薬膳茶によってさまざまである
- 1つ以上の食材があれば薬膳茶になるが、ブレンドすることでより効果が高まる
- お湯にいれて蒸らすだけのものや、数分間なべなどで煎じるものもある
以上が薬膳茶のポイントになりますが、皆さんが昔から慣れ親しんでいるあのお茶も、実は薬膳茶ということもできます。それは、「緑茶」です。
実は茶葉にはカラダの熱をさまし、目や頭をスッキリさせたり、のどの渇きをいやす働きがあります。なので、のどにうるおいを与える薬膳茶でもあり、熱による頭痛によい薬膳茶にもなるのです。ただし、緑茶はカラダを冷やす作用もあるので、寒がりさんには不向き=薬膳茶とはいえません。寒い冬に冷たい緑茶を飲む……なんて行為は冷え症には禁忌です。
このように、季節や体質にあわせたお茶であれば薬膳茶になるので、薬膳料理をつくるより敷居は低くなり、薬膳を手軽にはじめるには一番の導入口だともいえるでしょう。
では次のページで、簡単に作れる薬膳茶や薬膳茶をつくるコツなどをご紹介しましょう。