薬膳料理/薬膳茶の基本・レシピ

「薬膳茶とは?」~薬膳茶の基礎入門(2ページ目)

薬膳料理ととともに、最近では薬膳茶のニーズも高まってきました。お茶として気軽に飲める薬膳茶ですが、「定義はあるの?」「何を入れたらいいの?」など、疑問も多いようです。今回は薬膳茶の入門編と、カンタンな薬膳茶レシピ例や作る際のコツをご紹介します。

杏仁 美友

執筆者:杏仁 美友

国際中医師 / 漢方・薬膳料理ガイド

マイカイ黒豆茶~血行をよくし、ストレス緩和に!

マイカイ黒豆茶

マイカイカは華やかになるだけでなく、香りも芳しい

マイカイカはローズの花つぼみです。温性で気や血のめぐりをよくし、うつうつとした気分をすっきりさせる効果があります。黒豆は血液を補うだけでなく、活性化する作用があり、水分代謝もよくするので、むくみ予防に役立ちます。

作り方は、それぞれひとつまみをカップ入れ、お湯を注ぎ、1~2分蒸らしたらOKです。今回は煎り黒豆を使用しましたが、手に入らない場合は普通の黒豆でもOKです。ちなみに、煎り黒豆はスーパなどのお菓子売り場で売っています。

なつめ生姜茶~消化を促進し、胃腸を元気にする

なつめ生姜茶

なつめの自然な甘さが滋味深い

なつめは消化機能を整え、元気をつけたり、精神を安定させる効果があります。中国では「1日3個のなつめを食べるといつまでも若々しくいられる」ということわざがあり、アンチエイジングにもオススメです。これに生姜が加わることで、消化吸収力もアップします。漢方薬でもよくコンビで入っている生薬でもあります。

作り方は、なつめ1個をはさみなどで刻み、生姜のスライス一枚といっしょに器にいれて、お湯を注ぎます。3~5分ほどしたら飲み頃になります。もしくは、両方とも鍋にいれて煮立たせ、沸騰したら弱火で5分ほど煮込むとより薬効がでます。

薬膳茶を作るコツ

  • 今回使用したマイカイカなどの花類や、揮発成分のあるミントなどの葉類を使うときは、長時間煎じると薬効もなくなり、苦みもでてくるので、短期間で済ませましょう。
  • ブレンド茶にする場合、マイカイ黒豆茶のように同じような薬効を持つものや、なつめ生姜茶のようになつめの薬効をもう一方(生姜)で高める組み合わせにすると、効果もよりアップし、初心者も作りやすいでしょう。なお、ブレンドする素材は、同じような大きさを選んだり、花×花、豆×豆など同じ形態にすると抽出時間が均等になります。
  • 砕いている茶葉や細かい花などは、お茶パックなどに包んでからお湯を注いだり、煮込みましょう。

このように薬膳茶を作るポイントをいくつかご紹介しましたが、まずは自分が試してみたいものや、香りが好きなものなどから気軽にチャレンジしてみてください。これからさまざまな薬膳茶をご紹介していきますので、どうぞお楽しみに!


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