メキシコの名門サウザ社の正統派テキーラ
これがピニャ
原料として使うのは葉ではなく、葉を刈り落とした地下茎。それは直径70~80cm、重さ40kg前後まで育った球茎をしたもので、巨大なパイナップルのような形からスペイン語のピニャとも呼ばれる。
テキーラはそのブルーアガベ100%とミクスト(Mixtos)のふたつのカテゴリーに分けられている。ミクストはブルーアガベを51%以上使用していなければならない。
サウザ ブルー
彼らはカクテルとして楽しむだけでなく、常温のストレートを小ぶりのワイングラスに入れて、香りや味をゆったりと堪能する。
10月28日、日本でも常温のストレートで飲むのにふさわしいブルーアガベ100%テキーラ「サウザ ブルー」が発売された。これは1873年創業で、メキシコの地酒を世界のスピリッツへと高めた名門、サウザ家の3代にわたる職人魂が生んだ正統派のテキーラである。
断言する。この「サウザ ブルー」はとても高品質で、実に旨い。優れた味わいだ。
フレッシュでスムーズ、まろやかな甘みとコク
サウザブルー ストレート
収穫したピニャを数日間、太陽の下に放置している蒸溜所は多い。また通常は、ピニャを切り割る程度で、それをまるごと蒸煮して圧搾する。これはアガベ繊維に由来する不要なエグ味をも抽出してしまうことになる。
多くのテキーラ蒸溜所がアガベを契約農家に委託栽培しているのに対して、サウザ社は大部分を自家農園で栽培している。いかに上質なブルーアガベを育て収穫するか、いかにフレッシュな状態で仕込み、最良のジュースを採取するか、こうした原料品質維持に長年にわたり取り組みつづけてきた。
サウザブルー マルガリータ
焼酎愛飲家には、ちょっとこのテキーラを飲んでみなさい、とおすすめする。常温ストレートの旨味は格別である。
バーでカクテルを味わうのならば、まずテキーラベースの定番マルガリータ。そしてマルガリータ&ソーダ(マルガリータのハイボール)。さらにはわたしの大好きなテキーラ・ギムレット&ソーダがいい。(イラスト・大崎吉之/撮影・小寺浩之)
サウザブルー・ギムレット&ソーダ
750ml/アルコール度数40%/¥1,900
色 輝かしい銀色
香り 上質なブルーアガベ由来のバランスのよいスパイシーさ
味わい リッチでとてもまろやかな甘味とコク。
シトラスな味わいにハーブや花のような口中香がそよぐ
フィニッシュ 温かみのある後口のよさ
関連記事
バーボンの飲み方/ミントジュレップ篇21世紀は自家製フルーツブランデーの時代
カクテル基礎知識/調整用語
カクテル基礎知識/技法用語
セント・アンドリュース/カクテル6