新しいショウの形
さて前述したように、今回のF&Gショウでは様々な新しい試みが取り入れられていました。まず例年はショウテーマとテーマフラワーというのが設定されていましたが、今回は「あなたの暮らしに花プラス」をショウテーマとし、テーマフラワーではなくテーマカラーに元気の出る「イエロー」を設定してイベントが構成されました。またNHK趣味の園芸などでおなじみの玉崎弘志氏、柳生真吾氏を総合プロデューサーに迎え、会場のレイアウトも来場者を迎え入れる「フォーマルエントランスガーデン」、それに導かれるように歩を進めると中央には「芝生広場」のあるセントラルパークへ(1ページ目冒頭画像)……というふうに一新されました。
園芸ファッションショーは、hanaガールプロジェクト所属モデルなどが「LIFE TIME」で取り扱う園芸グッズを取り入れてコーディネートしたファッションを披露。そのまま街着にしてもおかしくない、かわいいファッションもありましたよ。提供されたグッズは会場内できっと飛ぶように売れたと思うのですが、実店舗は京都ということで今回は出店されていなかったのが唯一残念でした。
「hanarichu(ハナリッチュ)」は、「全世界お花畑化計画」を推進するため「hanaガール」と「iDOL Street」のコラボで結成された、花のアイドルユニットです。彼女たちにはそれぞれ「推し花」というのがあって、ファンはそのお花で「応援」という養分を送るのです。
画像の左端に見えるのは、最前列の男の子が持っていた「推し花」。道理で、会場内に花を抱えた男子達がたくさんいたわけですね。なんとなくNHKの「あまちゃん」東京編を彷彿させられましたが、花と緑を普及させるのには、こういった切り口もあったのか……と感心しました。
ちなみに、「hanarichu」の撮影はNG!ここは「プレス」の威光を借りて、hanaガール園長に許可をいただき撮影しました。
そして、変わらないものも
ここまで時代とともに進化しようとする2014年のF&Gショウについてご紹介してきましたが、最後に昨年と変わらずに設けられたブースをご紹介します。それがこちら、花と緑で東北地方を応援しようという、題して「花と笑顔を届けよう!」のチャリティイベントコーナーです。
ここでは、ラベンダーの香り袋や種ダンゴを作るワークショップ、そして陸前高田フラワーロードへの花支援、グリーンアドバイザーによるこれまでの支援活動のパネル展示などが行われました。
今回の総合プロデューサーの一人である柳生真吾氏は、自ら「スイセンプロジェクト」を立ち上げて被災地支援してきた方でもあり、こちらのブースにも立ち寄って応援してくださいました。
震災によって失われたものは計り知れませんが、その後に結ばれた新たな絆も多かったと思います。東日本大震災に限らず、被災された方々に心を寄せることであるとか、繋がれた絆というものは、時代が移り変わっても失いたくないものですね。
*関連リンク*
- 公益社団法人 日本家庭園芸普及協会
- タキイ種苗
- サカタのタネ
- サントリーフラワーズ
- 横浜植木株式会社
- 三陽プレシジョン
- 花ごころ
- アタリヤ農園
- LIFE TIME
- hanaガールプロジェクト
- iDOL Street
- hanarichu(ハナリッチュ)
- スイセンプロジェクト
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