薬膳の世界に新しい風を吹き込むミクソロジスト

小野店長

店長の小野雅博さん。フレッシュなミントを使った「グラスホッパー」で、カクテルコンテストで優勝した腕前も持つ

10年ほど前からいち早く「ミクソロジスト」というカクテルの手法に興味を持ち、ハーブや漢方の研究をしてきた吉祥寺『ソラZENON』店長の小野さん。「ミクソロジスト」とは、MIX(混ぜる)とOLGY(学問)をかけあわせた言葉で、いろいろな果物や野菜、ハーブ、香辛料などをミックスして作る、オリジナリティーと感性の高さが求められるカクテル作りの手法です。

「笑顔になれる、貴方だけの一杯を提供したい」というコンセプト、特注のオシャレな薬酒のボトル、七色に変わるガラス越しの照明、パノラマのテラス……。何処をとってもガイドの好みで、薬膳の世界に新しい風を吹き込んでくれたミクソロジストと呼んでも過言ではありません。

 

薬酒ボトル

薬酒ボトルは、ベースの酒によって形が違う。薬酒のシールは、キャンディーの説明書きのようにオシャレ

さて、自慢のオリジナル薬膳カクテルも72種類あります。これをロックで、ソーダで、そしてその日の気分や体調に合わせてとオーダーしたなら、その数は無限大。今回はその中でも代表的なものや、寒い冬におすすめの薬膳カクテルをご紹介しましょう。

 

元気回復カクテル「リカバリーモスコ」

リカバリーモナコ

本式の銅のマグカップで出てくるのもニクイ!980円

モスコミュールベースということで、ライム、ジンジャーエールは欠かせませんが、これに高麗人参と乾姜(乾燥して蒸した生姜)の薬膳酒と、オリジナルの生姜シロップなどを加えたカクテル。高麗人参の苦味や生姜独特の刺激が、ジンジャーエールと合わさることで爽やかな飲み口に。

高麗人参は元気をつけてくれる王道の生薬で、乾姜はお腹を温めてくれるもの。高麗人参の香りが苦手で、あまり手を出さなかった人にもオススメのカクテルです。

 

腸スッキリカクテル「パラダイスアップル」

パラダイスアップル

細かく刻んだリンゴがポイント。820円

カルヴァドス(リンゴのお酒)、パイナップルジュース、グレープフルーツジュース、トニックウオーターのほか、特化したい薬膳的な食材としては、生のリンゴと桂皮の薬酒が含まれています。

桂皮はシナモンのことで、発汗させて寒さによるカゼの邪気を追い出したり、カラダを温める働きがあります。リンゴはのどの渇きを癒したり、消化機能を整えます。とくに、りんごの皮に水溶性食物繊維のペクチンが含まれているので、整腸作用を期待したい場合は、写真のように皮付きで摂取するのがベストです。

ジュースのように飲みやすく、甘酸っぱいリンゴのサクサク感がたまりません。女性が大好きな味、間違いなしです。

次のページで、寒い時期におすすめの薬膳カクテルや薬膳パスタなどを紹介します!