「国語力」と「国語のテストで点数を取ること」は別物です。たとえば英語圏のネイティブが日本の難関私立高校の英語の入試問題を解こうとしても、半分も解けないでしょう。「英語力」と「受験英語のテストで点数を取ること」はイコールではないからです。同じことが国語にも言えます。「国語力」とは「日本語力」です。日本語力である以上、国語のテストで点数を取るテクニックとは違い、日常の中で高めることができます。
 

とにかく話させる! 「会話力」が「国語力」につながる

子どもの国語力や会話力の育み方

子どもがあなたにあまり話さないようなら、根気よく話をきく姿勢を続けてみてください。

それではまず「日本語力」、すなわち「国語力」がある子に育てるにはどうしたらいいのでしょうか。ひとつは、親子の日常会話を見直すことです。家でお子さんの話に関心を持って耳を傾けているでしょうか。

大人でも子どもでも、国語力がどの程度かは少し話せばわかるものです。国語力をアップさせようと思ったら、子どもにできるだけ多く話させることを意識してみてください。そのためには親が関心を持ってきいてくれるということを子どもが感じ取ってくれないと、子どもはやがて親に対する口数が減ってきます。友達とは話すかもしれませんが、国語力の成長に必要なのは子どもよりも多くの言葉を知り、日本語独特の言い回しを使える年長者との会話です。子どもがあなたにあまり話さないようなら、根気よく話をきく姿勢を続けてみてください。

 

「単語」ではなく「文章」で話させる

子どもが親によく話をしてくれるのなら次のステップです。お子さんは、「単語」で話すことはありませんか。たとえば、「お風呂!」とか「今日、何?(今晩のご飯は何を用意しているの?)」というように、単語で質問したり、答えたりはしていないでしょうか。

そんなときは、明るく「文章で言いましょう!」と言い直させるのが、国語力を育てる親です。お子さんが赤ちゃんの頃、「ママー!」など一単語しか話せなかったときのことを思い出してください。その後子どもが成長するに従って、「ママ、どこ」と二単語、「ママ、どこ、いる?」と三単語を使って話すようになっていったはずです。

でも、小学校に上がって自我がはっきりしてくるとおっくうがって、また少ない単語数でしか話さくなる逆行現象が起こることがあります。そんなときに、あくまで明るく、文章で話をするように親が働きかけることで、子どもは文章で話すようになり、会話力が育ちます。そしてそれは、国語の記述力につながっていくのです。

 

とにかく日本語に触れさせる!マンガでもOK!

読書離れが問題になり、学校で読書の時間が導入されたのはもうずいぶん昔です。最近では読書どころか、マンガ離れも進んでいます。多くの子どもの娯楽は携帯式のゲーム、それも文字がほとんど出てこない、絵ばかりのゲームですが、実はマンガは知識レベルが高いの子どもの娯楽になっています。

かつて二葉亭四迷などの文豪たちが生きていた時代は、「小説なんぞ、何の役にも立たないモノを読むなんてけしからん!」と親が子を叱っていました。今や「いつまでマンガを読んでいるの!」と叱ることが過去となりつつあります。そんな時代ですから、マンガを読むことは悪いことではありません。マンガによっては文章が多かったり、心理描写が巧みで読解力が身につけられたりする作品も多くあります。

また、最初はマンガばかり読んでいたのが、親の働きかけでそのマンガの小説版や原作のシリーズものを夢中で読むようになったという例もあります。男の子の人気のマンガ、「ワンピース」も小説版がシリーズで出版されています。マンガから入って、やがて小説に移行するというのも、国語の読解力を自然に身につけるためのアイディアのひとつです。

さて、いかがでしたでしょうか。国語力を鍛えるのには時間がかかりますが、日常のなかで高めていくことが可能です。子どもの「話すこと」と「読むこと」を増やすことを意識してみてくださいね。


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