子どもの学力低下が気になる

Q:小学2年生になる子どもの学力が上がらず、ほとほと困っています……。勉強が嫌いなわけではないようで、宿題も熱心にやっています。思い切って親でもある私が教えようとすると、嫌がって勉強をやめてしまうこともあります。かといって、教えないと最後までできないことがあり……。どうやって教えればいいのかわからなくなってきました。何かいい方法はありますか?

必要なことはすべて本人が持っている

子どもの学力
子どもの学力が下がるも上がるも親しだい!?
A「必要なことはすべて本人が持っている」。この考え方ができるかどうかが、子どもの学力向上に大きく影響します。

100mを速く走ることができる人の体を研究している人がいるように、幸せに生きている人の心を研究している人がいます。幸せに生きている人の考え方で共通していることがいくつかありました。その1つが必要なものはすべて本人が持っているという考えです。自分も含めて、必要なものはすべて本人が持っていると思って行動している人は、不必要なストレスを感じずに楽しく生きているということがわかっています。

学力を上げる考え方

親子関係でいうと、「この子のここが足りない」「この子のここが不完全だ」ということばかりに目を向けていると、子どもの学力は低下していきます。そればかりか、親のストレスも過剰になります。ですから、勉強する能力をすでに持っていると信じることが、親が子どもにできる最大のサポートになります。

「勉強ができないから教える」のではなく、「勉強ができるから教える」という姿勢がとても大切です。

この子は算数ができないからとか、速く走れないからといったことに目を向けていると、本当に算数ができなくなりますし、速く走れなくなります。なんとかして、算数ができるようにしようとか、速く走れるように教えてやろうとか考えてストレスばかりが溜まります。これが「算数ができるはずだ」「速く走れるはずだ」と信じていると、結果はまったく違ってきます。

たとえば、算数ができないと思いながら子どもに算数を教えているとしましょう。その気持ちは、必ず子どもに伝わります。そうすると、子どもの心には、こんな言葉が聞こえてきます。「親は自分のことを算数ができないと思ってるんだ」という言葉です。子どもの無意識は親の期待にこたえようとしますから、なんとかして「算数ができない自分」を達成しようとします。結果的に、親が算数を教えれば教えるほど、その子どもは算数ができなくなってしまいます。