みんな勘違いしている読書感想文の書き方

読書感想文の書き出しから結論まで!構成必勝ルール

読書感想文では、読む前の自分(ビフォー)と、読んだ後の成長した自分(アフター)を書きましょう

読書感想文は、本の内容に自分の経験を重ねて考えを述べるものです。「本のあらすじ」を延々と書くことで原稿用紙を埋めるという、子どもたちがよくやる伝統的な方法がありますが、これでは「要約文」です。「考え」だけを書くと「意見文」になります。「経験」だけを書くとそれはただの「作文」です。

「本の内容」の一部を取り上げ、それに関連する自分の体験を紹介し、比較する。「主人公と自分を比べてその違いを述べ、そこからどんなプラスの影響を受けたか」について書く。そして読む前の自分(ビフォー)と、読んだ後の成長した自分(アフター)を書く。これが良い評価を得られる読書感想文です。読書感想文だからと言って「おもしろかった」「偉いと思った」などと感想を述べるほど幼稚な文になってしまいます。
   

(1) 本は、付せんをつけながら読み進める

まず読書感想文の本と付せんを用意しましょう。そして主人公をはじめとする登場人物の言葉や行動で、感心できるところに付せんをつけながら読み進めてください。あまりふせんをつけすぎると、あとで絞るのが大変です。3~5カ所くらいがいいでしょう。
 

(2) 本の主人公(登場人物)と自分を比べる

付せんをつけたところから、一番強く感心したところを一カ所だけ選んでください。そしてその主人公(登場人物)の行動や考えを、自分と比べ、「違い」を書き出してみましょう。「主人公は○○というときに、○○したけれど、自分だったらそんなことはなかなかできない」というように箇条書きでメモしていきます。比べるのは行動でなくてもいいです。どう考えるかという考え方を比べてもいいですし、どんなふうに感じるかという性格的な比較でもいいです。
 

(3) なぜ今の自分がある?具体例を思い出そう

主人公と自分を比較することで自分の行動や考え方が浮かび上がりました。そうしたら、なぜそのような行動をとったのか、考えるようになったのかという具体例(エピソード)をいくつか書き出してみてください。いちばん自然に書けた具体例が読書感想文の「テーマ」になります。
 

(4) マネしたいところはどんなところ?

本の主人公の行動や考えで、自分もマネしたいところ、考えや行動を取り入れたいと思う点はどんなところでしょうか。それを書き出してみてください。できるだけ前向きなことを書くのがコツです。書き出したことが読書感想文の「結論」になります。
 

(5) 読み手に伝わりやすい読書感想文の組み立て方

それでは仕上げです。(2)~(4)を以下の順に組み立てます。

1. 結論…≪(4)の内容≫
「○○を読んで私/僕も~できる人間になりたいと考えるようになった」
2. 理由…≪(2)の内容≫
「それは、私/僕は今まで~というようにしてきたからだ」
3. 具体例…≪(3)の内容≫
「そのようになったのも、例えば~というようなことがあったからだろう」
4. 結論…≪(4)の内容≫
「だから私/僕は、これからは○○みたいな人間になれるよう努力していきたい」


「理由」とその「具体例」を「結論」ではさみましょう。これが文章作成の黄金パターン「サンドイッチ法」です。論理的で読み手に伝わりやすい読書感想文になります。
 

(6) 読書感想文は「書き出し」でスパイスを!

最後に、「うまい!」と言われる読書感想文にするための仕上げです。読書感想文の書き始めに、スパイスとなる書き出しの一文を挿入しましょう。読み進めないと意味が分からないような一文や、ふつう良いと思われていることと逆のことを書くのがコツです。

例えば、「僕は本気になることが苦手です」とか「私は人と協力することが好きではありません」というような書き出しです。そのあとで、「主人公の行動に影響を受け、『本気になることの大切さ』や『協力して達成することの大切さ』を学んで成長した自分」、というようにもっていきます。読む前の自分(ビフォー)と、読んだ後の成長した自分(アフター)がよりはっきりするはずです。

登場人物の衝撃的な台詞や行動をそのまま抜き出して書き出すのもいいでしょう。スパイスをきかせた読書感想文の書き出しの一文が、その後の「結論」にうまくつながるように工夫してみてください。学校の先生に「うまい!」と言ってもらえる読書感想文ができあがりますよ。


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