小学校入学前になると、周囲にひらがな読み書きができるお子さんも増えてきて、焦る方もいらっしゃるでしょう。親子での遊びを通じて楽しみながら子どもに文字への興味を持たせ、練習できる環境を作っていくコツや、ひらがな練習に役立つプリントや表、サイトをご紹介します。
 
ひらがなの練習

小学校入学までにひらがなや読み書きの練習は必要?


<目次>
 

小学校入学前にひらがな読み書きの練習は必要?

ひらがなの練習

小学校入学前に、ひらがなの読み書きができるほうがいい?

小学校入学までに、ひらがなの読み書きをできるようにしておこうと思っている親御さんも少なくないでしょう。ひらがなの練習をする園もあれば、しない園もあり、周囲に読み書きができる子どもが多いと焦る気持ちは分かりますが、そんなに心配しなくて大丈夫です。持ち物を区別するために、自分の名前の読み書きはできる方が良いですが、全てのひらがなの読み書きをできるようにしておく必要はありません。

学校で習うことを先取りしすぎると、授業がつまらなく感じ、先生の話を聞く習慣がつかなくなる場合もあります。鉛筆の持ち方や書き順も誤って覚えてしまうと、直すのに時間もかかるので、無理強いをして教える必要はないのです。

何かできることはやっておきたい、ということであれば、文字に興味を持っていない子には、絵本を読んであげたり、お出かけの際に駅の名前や看板、ポスターなど目についた文字を読んであげたりと、生活の中で文字と親しむ機会を作りましょう。文字に興味を持っている場合は、お手紙を書いてみようと声をかけるのもいいですね。

文字に興味を持ち練習したがる子には、どんどんさせてあげましょう。間違った書き順や間違った字を注意する時は、「頑張って書いたね」と、まず書いた字をほめてから、間違っているところを直してあげましょう。

▶参考「入学前にひらがなの読み書きは必要?
 

ひらがな練習は遊びを取り入れ楽しむことから!

ひらがな練習は楽しむことが大事

ひらがな練習は、親子で楽しむのが大事


例えばこんな方法・ステップで、まずは親子で楽しみながら親しんでいきましょう!
 
  1. 大きく絵とひらがなが描かれてある絵本を見ながら、絵と文字を順に指し示していきます。「りんご」なら「リンゴ」と発音し、文字をひとつずつ指し示し「リ・ン・ゴ」と発音。言葉の意味と、文字とその発音の対応を確認します。
  2. ひらがなの形を体で表現します。腰を少し曲げて「く」の字を作り、「見て見て!『く』の字みたいでしょ!」と注意を惹きます。「『い』は、一人で作れないから手伝って!」と子供も巻き込んでいきましょう。
  3. 「す」は、横線にボールペン、縦に流れる線はリボン、丸みの部分はペットボトルの蓋、と身の周りにあるモノを使いながら工夫してひらがなを作ります。
  4. 充分にひらがなの形を観察し、形を表現できた頃「そうだ、良いこと思いついた!」と紙と鉛筆でひらがなを書いてみます。
  5. 文字を書くことへの興味がいっぱいになったら、子供の意欲と気持ちを大切に、自由にひらがなを書かせます。ここで一般的に指導されている、鉛筆の正しい握り方、姿勢などを教えます。
このあと画用紙に上下の直線、左右の直線、波線、螺旋状の線など書いていく「線書き」の練習に入ります。傘の絵を描いて直線を雨に見立てたり、船を描いて波線は波にしたり、木を描いて螺旋状の線を落ちる葉っぱの跡にしたりと、楽しく取り組めるよう工夫してください。

▶参考「子供が楽しみながら覚える!ひらがな学習法
 

ぬりえプリントでひらがなの練習!

遊びながら文字に親しめるひらがなぬりえは、文字とイラストを関連させて覚えることで、無理なく文字への興味を養うことができます。ひらがなが読めるようになったら、書き順や書き取りのプリントへとステップアップしていくのも良いでしょう。
ひらがな練習 プリント

ぬりえプリントなら楽しみながらひらがな練習ができる!


紹介するサイトでは、イラスト付きで楽しくひらがなを覚えられるぬりえや、壁に貼れるあいうえお表などを無料でダウンロードできます。プリントして、ひらがな練習に役立てて!
  • ぬりえランドのひらがな素材 …… 文字もイラストも大きく、小さなお子さんにもぴったり。1文字1枚のぬりえなので、苦手な文字だけを選んで印刷しても。
  • ぬりえプリントこどものぬりえ ひらがな……ひとつのひらがなに3つのイラストが添えられた素材が。ぬりえの線はグレーと黒から選択でき、彩色見本も用意されています。イラストの種類が多く、それぞれのイラストに名前が添えられているので読みの練習にも使えます。
  • ぬりえのもりのひらがなおけいこぬりえ……ひらがなの書きとり練習もできるぬりえ素材。お手本を見ながらのなぞり書きから書きとりへとステップを踏んでひらがなを書く練習ができます。
  • 幼児の学習素材館ちびむすドリルのひらがな(50音)……線結びで遊べるぬりえ素材。点線で切り取ると、文字カードとしても利用できるので、厚手の用紙と画用紙や牛乳パックを組み合わせてカードを作ってみても。
  • KF STUDIOのキッズ文字表 あいうえお表……文字もイラストも塗るタイプのぬりえ素材。「がぎぐげご」「きゃきゅきょ」など濁音や拗音をまとめたひらがな表、カタカナ表、アルファベット表もあります。
▶参考「あいうえお表やひらがなの塗り絵を無料ダウンロード!
 

ひらがな表やひらがなプリントがダウンロードできるサイト

あいうえお表 ひらがな練習プリント 無料印刷 ダウンロード

ひらがな表やひらがなプリントをかしこく使おう


文字練習は、正しく書けるようになるまで根気よく取り組むことが大切です。 ひらがなプリントを使えば、間違えやすい字を集中的に練習することも可能ですよ。
 
  • ちびむすドリル……幼児向けの知育教材プリントがダウンロードできます。大きなひらがなのなぞり書きプリントや、50音別ひらがな練習プリント、初めて文字の練習をするお子さんにおすすめの大きくなぞれる運筆プリントもあり。
  • キッズ@niftyおべんきょう-ひらがなれんしゅうちょう……可愛いイラストの入ったカラープリントをダウンロードできます。まずは薄く印刷された大きな文字をなぞり、次に少し小さな文字をなぞり、最後は升目のない空欄に文字を書くスモールステップ式プリントで、 保護者のチェック欄も。イラストを描いてあげたり、スタンプやシールを貼るなどしてやる気を引き出してあげて。
  • ぞうくんのえほんの ひらがな練習帳……WEB絵本ぞうくんのえほんのキャラクターが添えられたひらがな練習プリントをダウンロードできます。ペーパークラフトや塗り絵などもあるので、まずはそちらで遊んでからプリントに取り組むのも。
  • Leeのきょうざいかん・国語……「あ」と「お」など似た形のひらがな練習プリントや、絵と文字を結ぶ問題プリントをダウンロードできます。音声ファイルやオンライン上で使える選択問題などのほか、漢字、算数、理科、社会のプリントもあり。 

▶参考「無料で使える!ひらがな練習プリントのサイト集
 

ひらがなアプリの選び方と注意点

「ひらがなに興味が無い」子でも、エンターテイメント性の高い学習アプリなら、楽しみながら一人で学習出来るというメリットがあります。
ひらがな練習 アプリ

タブレットやアプリを使って、ひらがなの練習ができる


数ある中から良質なアプリを見分けるには、字体に注目してください。教科書体を使っているアプリがお勧めです。

小学校の教科書では、文字を習いたての子供が混乱しないよう「教科書体」という文字を書くときの字体が使われており、学習アプリには、この点に配慮されているものとそうでないものがあります。字体まで気配りができているアプリには、良質なものが多いです。

特にひらがなの書き方や筆順を学習するアプリには気を遣いましょう。筆順を間違えても正解になったり、(文字を書く際に横線は左から右に書きますが)線の引き方が逆でも正解になるアプリも中にはあります。間違えて覚えてしまう可能性があるため、保護者が動作確認をした上でアプリは使わせましょう。

また鉛筆を使って字を書けるようになるには、指や手首の力も必要です。アプリ学習と平行して、クレヨンで色塗りをしたり瓶やペットボトルのふたを開け閉めさせたりするなど手や指の力を付ける遊びをしていきましょう。

アプリはゲーム性が高く子供が一人でも出来ますが、子供は家族から褒められることが最も嬉しく、それが学習意欲を高めます。なのでアプリだけに頼らず、家族でかるた遊びをしたり、しりとりをしたりして、子供の成長を褒めやる気を高めてあげてください。

▶参考「ひらがな学習アプリで読み書きは上達する?アプリ4選
 

早期教育の注意点とまとめ

社会では、異なる価値観や文化をもつ人とのコミュニケーション力や、チームで活動する人間力、将来像を描き何をするかを考え行動する力が求められています。
親子の楽しい経験で子どもの好奇心を伸ばしていく

子どもの好奇心を伸ばし、考える力を育もう

幼児期における早期教育で代表的な「文字の読み書き」には否定的な研究者も多く、その効果は限定的なもので、コミュニケーション力や考える力を育てることはできません。

コミュニケーションの土台となる語彙力や考える力は、親子の会話を通じて、子ども自身が考え判断する経験を重ねることで豊かになります。子どもとの楽しい経験の共有を大切にする家庭では語彙力が高くなる傾向があり、子どもが考える時間を大切にしている家庭では考える力が育まれます。

好奇心はすべての学びの基礎となるもので、毎日の生活の中で養われ育まれていきます。

難関中学に合格した家庭での幼児期の教育についてアンケートでは、「習い事よりも、家庭での規則正しい生活に取り組んだ」という回答が多くありました。「昆虫への関心が強かったので、自然教室に参加させた」「電車や恐竜に興味があったので、博物館や発掘現場に連れていった」など、知的好奇心を刺激する家庭もありました。

将来、活躍できる総合力を育てるため幼少期に取り組むべきは、自然体験などの遊びを通じて知的好奇心を刺激し(「よく遊び」)、勉強する習慣づけをする(「よく学ぶ」)ことと、これらを支える生活習慣と言えるでしょう。

▶参考「子供の才能を伸ばす幼児教育とは

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