アロマオイル・エッセンシャルオイル/アロマオイル辞典

アロマオイル事典:ナツメグの効能・使い方

ハンバーグでおなじみのスパイス、「ナツメグ」。アロマテラピーで使うエッセンシャルオイルにもナツメグオイルがあります。使用する上でちょっと注意が必要な種類なので、必ず安全に使うためのポイントを押さえてから使いましょう!

中野 智美

執筆者:中野 智美

アロマテラピーガイド

ナツメグ

学名 Myristica fragrans
科名 ニクズク科
種を水蒸気蒸留して採油する

モルッカ諸島原産の常緑の高木。種子をナツメグと呼び、その周囲のレースのような赤い皮(仮種皮)はメースと呼ばれます。おもに食品では、丸い種(またはその中の仁)を特別な処理をして、粉末にしてひき肉料理やクッキーなどの焼き菓子のための香辛料として用いられます。

市販品ではパウダーのものが主流ですが、専用のおろし器を使って粉にすると、その甘く独特なスパイシーな香りをより一層、楽しむことができます。

英語ナツメグ(Nutmeg)は「Nut (豆)」と「meg(ムスク)」がくっついた言葉とされ、これはその香りが、ムスク様(ムスクとは麝香のこと)の芳香をもつからと言われます。

ナツメグオイルの香り

ナツメグのエッセンシャルオイル。5~10mlで1500円~2000円ぐらいで販売されています。

ナツメグのエッセンシャルオイル。5~10mlで1500円~2000円ぐらいで販売されています。

スパイシーでアロマティック。温かみがある香りには、わずかに焦げたようなニュアンスも感じます。比較的独特で、個性的な香りといえます。香りの主体となる成分はミリスチシンです。そのほか成分としてはモノテルペン炭化水素をはじめ、サフロールなどです。




ナツメグオイルを使う前に必ずチェックしたい項目

ナツメグオイルを使う場合は、使用上の注意点を必ず事前に確認しましょう。

ナツメグは香辛料の状態(食品)であっても大量に摂取すると、強力な幻覚作用や興奮作用を示し、有毒となりえるとされます。注意が必要ですね。身体の大きさや代謝の違いもあるでしょうが、目安として、1日の摂取量は約3g以下にとどめておかなければいけないとされます。

アロマテラピーで使われるエッセンシャルオイルでも同様に、量(濃度)に注意し、頻繁に使用するのは避けてください。

そのため使い方は芳香浴(香りを楽しむ方法)のみが無難です。お風呂に入れたり、トリートメントオイルにブレンドするのは素人はやめましょう。

また妊娠中の方の積極的な使用は控えてください。小さな子どもの手の届かないところに保管しましょう。誤飲などは十分注意しましょう。
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