横隔膜とは? 場所はどこにあるのか解説
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呼吸には必要不可欠な横隔膜
どこにあって、どういう形をしていて、どんな動きをするのか。そして、私たちの命を維持するために一番大切な「呼吸」を生みだすメカニズムをご紹介します。
横隔膜の場所! “横隔膜”という名前に落とし穴!?
横隔膜は「膜」とは言ってもペラペラとした薄い「膜」ではなく、厚みを持った伸縮性のある筋肉です。名前のせいで少し誤解を生むかもしれませんが、この筋肉は「呼吸」や体幹部の安定性を作り出すとても力強い筋肉。 横隔膜は胴体のほぼ真ん中にある、ドームのような形をした「膜」状の「筋肉」で、胴体を肺のある「胸部」と、腸などその他の臓器のある「腹部」に分けています。血管や食堂などを通す穴があいている以外、胴体内部での上下は横隔膜によってしっかり隔たれています。
横隔膜が肺を引っ張り下げる!?
それでは横隔膜がどのような動き方をするのか、見てみましょう。
息を吐いている時の横隔膜
肺自体には筋肉がありませんので、これは肺の周りの腹筋などの働きによっておこります。
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息を吸う時(収縮時)の横隔膜
これが呼吸のベーシックなメカニズムです。
これに肋骨周りの筋肉や腹筋の働きを合わせることによって、更に深く呼吸をすることも可能になります。安静時、横隔膜だけで行われる呼吸は60~70%と言われています。
横隔膜と呼吸は重力との関係がミソ!
さあ、これまでに以下の事を確認してきましたね。- 横隔膜が筋肉だということ
- 縮まる時に骨盤の方向へ下がっていくということ
肺を引っ張り下げる時に縮むと言うことは、自身の重みや肺の重みが筋肉を縮めるのを助けてくれていると言うこと。
寝ている時の方が横隔膜が活発に働くのは、重力のサポートが無くなり自力で収縮をしなければいけないからなのですね。
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